前回の記事では、HDBで暮らしてみて感じた良いところと悪いところをざっくりとご紹介しました。
引き続き今回は、私の実体験とその当時の写真なども交えながら、【HDBってこんなところ】というのをさらに掘り下げてみたいと思います。
シンガポール公営住宅HDBでの生活

当時住んでいたHDBからはイーストコーストパークが徒歩圏内でした。
私が住んだ4軒のHDBはどれも一人暮らしにちょうど良い感じの、少し古めで小さめのHDBでした。
マスターベッドルーム(バス・トイレ付き)が1つと、コモンルームと呼ばれる寝室、リビング、ダイニング、キッチンというシンプルな作り。
ご近所に住んでいたのは、子どもたちが独立して夫婦二人暮らしの中高年の家庭が多かったように思います。
小さい子どもがいる家庭や、親子数世代にわたって同居している家庭は、ファミリータイプの大きいHDBに移り住むようです。
シンガポールの公営住宅HDBー初めてのHDB生活

最初に借りたHDB。2LDKの古い建物でした。
6ヶ月間のホテル生活の後一番最初に借りたHDBは、Toa Payohというエリアにあるなかなか古めのHDBでした。
この物件に決めた理由は、Toa Payohが勤務先のオーチャードまでMRTで3駅ととても近くて便利だったことと、数件見て回った中では一番きれいだったからです。
のりこ
ぶっちゃけて言うと、東南アジアの国において、改装されていない状態の古い住宅は、日本人にはとても抵抗があります。
とくに水回りが厳しいです!!( ゚∀゚)
どんな風に厳しいかというと、古い住宅のトイレとバスルームはすべてが一体化していて、排水管がむき出しになっていたりビジュアル的にもあまり素敵ではないんです。
例:古いHDBのトイレはこんな感じ↓↓
私が一番最初に住んだHDBもおそらくこの写真と同じくらいの古さで、おそらく築30年くらいだったと思われるのですが、オーナーが全面的にリノベーションをしてくれたとのことで、この写真よりはトイレも断然綺麗になっていました。
シンガポールの公営住宅HDBー2軒目

二番目に借りたHDB。こちらも2LDK。
シンガポールに7年間住んでいて、3回引っ越ししたと言うのはけっこう多い方ではないかと思います。
私の友人などは皆、渡星から帰国まで同じところに住む人がほとんどでした。
私がこの二軒目のHDBに引っ越しをしたのにはわけがあります。
実は一軒目のHDBはあまりの古さゆえにエレベーターや共用廊下などがとても暗く、夜遅くに一人で帰宅するのが毎日怖かったのと、ヤモリがあまりにも家の中に出るので(私は爬虫類・両生類恐怖症)それに耐えられなくなり引っ越しすることにしました。


二軒目のこの物件は、イーストコーストに程近く、HDB自体は少し古めでしたが(おそらく築20年くらい)共用部分がすべてUpgradeされていたので(新しいエレベーターがついていて、壁もきれいに塗り直しがしてあった)とても明るく活気のあるところだったので決めました。

コモンルームと呼ばれるバス・トイレのついていない寝室
シンガポール生活で、このHDBに住んだ期間が一番長かったと思います。
とても快適で、ビーチが近かったので窓を開けると風が涼しく、階下には大きなマーケットとホッカーセンター、パン屋さん、コンビニ、公園、銀行ATM、金物屋さんなどなど生活に必要なほぼすべてが揃っていました。
しかしここでもヤモリは多少出ました。
アンディ
コンドミニアムなど超高層の建物だとヤモリが現れる確率は下がりますが、キッチンやランドリールームは高級コンドミニアムであってもエアコンがないところが多く、窓やドアを開け放しにするのでそこから入ってくることもあるようです。
シンガポールの公営住宅HDBー突然の値上がりで引っ越し

この写真は二軒目のHDB。
お気に入りだった二軒目のHDBから出ないといけない日がやってきました。
ちょうど時期的には、マリーナベイサンズの建設が始まったりカジノができたりと、シンガポール全体的にグングン色々なものの価格が高騰し始めた頃でした。
何が起きたかと言うと、家賃がとんでもなく値上がりすることになったので、一人では払えなくなってしまったのです。
担当の不動産屋さんから更新の有無の確認の電話がきて、
「契約更新する?するなら家賃上がるけど」
とやたら上からな感じで聞かれ、今月まで750ドルだった家賃が(それまでが安すぎたと言う説もありますが)3ヶ月後から1800ドルになると言うじゃ無いですか。
アンディ
そんな理不尽な値上げも、当時のシンガポールでは全然ありえる勢いでした。

HDB階下にあったホッカーセンターのPrata(左)と雲呑麺(右)どれも美味しかった。
家賃は倍以上値上がりしても私の給料が倍増するわけじゃないので、そんな無茶に値上がりした家賃は到底払えませんでした。
と言うわけでまた家探しをする羽目になったのですが、その時期はどの物件も競うかのようにバンバン家賃が上がっていたため、
もはやシンガポールでお気楽な一人暮らしは叶わぬ夢となってしまいました。
仕方なく(笑)そこからは当時つきあっていたシンガポール人の彼とルームシェアという形での同棲生活が始まります。
シンガポール人彼氏との自由気ままな同棲生活はこちらの記事で詳しくご紹介しています。

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