シンガポールの結婚式事情【マレー系シンガポール人編】結婚式の流れと気になるお呼ばれファッション・ご祝儀まで

多民族国家シンガポールで二番目に多い民族が、お隣の国マレーシアやインドネシアの一部から移民してきた人たち、マレー人(Malay)です。

そもそも歴史的にはシンガポールはマレーシアの一部だったそうで、先っちょにあった小さな島が一人のスーパーリーダーの登場で国家として独立したのがシンガポール。

今でもシンガポールの国語はマレー語(共用語は英語)で、マレー人が守り続けるイスラム文化は中国系が国民の8割を占める現在でもきちんと尊重されながらみんなが共存しています。

そんなマレースタイルの結婚式にも幾度となく呼んでもらいましたので、その様子をご紹介していきますね。

マレー系シンガポール人の結婚式:イスラム教の婚前セミナー

近年シンガポール人の結婚式もそのスタイルが多様化してきているそうですが、

ムスリムの結婚に関しては、そんな多様化が進んでいる中でもきちんと伝統や宗教的決まりごとが守られていることが多いようです。

それもそのはず、彼らは結婚を決めたら新郎も新婦もその両方がIslamic Organization(イスラム協力機構)がモスクで行う3〜4日間のセミナーに参加し、夫婦生活において守るべきことをぎっちりと叩き込まれるところから始まるのです。

マレー系シンガポール人の結婚式の事前準備ーヘナ

婚前セミナーが無事に終わり結婚式の段取りが整うと、花嫁とブライドメイドは結婚式の前日にヘナをしてもらいます。

ヘナと言うのはヒンズー教(インド式)とイスラム教(マレー式)のお祝い事の儀式のときに女性が手足に施すタトゥーのようなもの。

タトゥーといっても彫りを入れるのではなく、ヘナという植物をペースト状にしたもので手足に模様を描いていく独特の手法。

ペースト状のヘナが完全に乾いてから洗い流すと、1〜2週間程度で消える模様のステインがオレンジ色に残ると言うものです

要は草木染めみたいなものですね。

ヘナは、描かれる模様や箇所によって色々な意味があるそうで、そのデザインには幸運や富、成功などを象徴する柄が盛り込まれていておめでたい儀式にはかかせない風習のひとつです。

中でも花嫁が施すヘナには、旦那になる人のイニシャルがさりげなく混ざっていたり子宝に恵まれることを意味するパターンが描かれていたりと、花嫁の要望やオケージョンによってヘナアーティストが様々な柄に表現してくれるのだそうです。

マレー系シンガポール人の結婚式の様子

結婚式当日は、新郎が付き人を引き連れて花嫁の家にお迎えにいきます。

中国式の結婚式と同様に、マレー人の場合でも花嫁は奥の部屋に引きこもって新郎が無事にドアを開けて迎えにきてくれるのをただひたすら待ちます。

新郎とその付き人たちは、ブライドメイドたちが仕掛けた様々な難関やいたずらをクリアしてやっと花嫁の部屋に辿りつくという流れがお決まりのパターンのようです。

そして無事出会えた新郎新婦の二人は一緒に披露宴の会場に向かいます。

マレー系シンガポール人の結婚披露宴

マレー式結婚式の披露宴は、だいたいが公民館的な会場か、HDB(シンガポール公営住宅)の1階の共用スペースに垂れ幕をかけて飾り付けをして行われます。

私が招待してもらって伺った披露宴はすべてHDBの1階が会場でした。

会場の前方には小さなステージが用意されていて、そこには二人がけの椅子が置いてあり、会場に入った新郎新婦はそこに座ります。

招待客用には10名用の大きい丸テーブルと、プラスチックの簡易椅子が並べられているので各自自由に座ります。

通常イスラム教の結婚式の場合、宗教的な儀式は先に済ませてから披露宴を開くので、

その日は招待客に食事を振る舞って、みんなと順番に写真を撮って終わるというとてもシンプルなものが多かったです。

マレー系シンガポール人の披露宴で振る舞われる料理

マレー式の結婚披露宴で出される料理は全て「マレー料理」です。

マレーの結婚式ではほとんどがビュッフェスタイルで料理が提供され、招待客たちはそれぞれ食べたいものをそこから取って、席に着いて食べます。マレー料理というと想像がつかないかもしれませんが、代表的なものとしては

  • ビーフレンダン(牛肉のスパイシーココナッツ煮込み)
  • チキン/ビーフ/マトンのサテー(甘く味付けした焼き鳥風の串物)
  • 海老やイカのサンバル炒め
  • ロントン(カレーココナッツスープで煮込んだおでん)
  • 野菜の炒め物や煮物、シチューなど
  • ココナッツミルク系のデザート

 

など、基本的にココナッツミルクや油がふんだんに使われている、高カロリーだけどめちゃめちゃ美味しいものがマレー料理です。

上記のほかにもミーゴレン(炒め麺)やケーキ、クエ(マレー伝統的なスイーツ)も並べられていて、各自が好きなだけ食べられるようになっています。

マレー系シンガポール人の結婚式ー招待客の服装

だいたいの結婚式がHDBの1階で行われるマレー系のスタイル。

招待された人もそれほど気張っておめかしする必要はありませんが、やはりイスラム教の結婚式ということで、たとえ招待客が異教徒だったとしても、イスラムの教えに反するようなことはしてはなりません。

女性なら肌を露出することがヨシとされていないので、招待客もショールを羽織るなど、極力肌が出ている部分を隠す心遣いは必要です。

男性であればノージャケットでも大丈夫ですが、ネクタイはして行った方が良さそうです。オフィスカジュアルくらいがちょうど良い雰囲気でした。

マレー系シンガポール人の結婚式ーご祝儀はいくら?

そして気になるのがご祝儀の相場ですよね。

先述のとおりマレー系の結婚式は公営住宅の共用スペース的なところで行われることが多く、食事もカジュアルなビュッフェスタイル。

そんな結婚式の場合はご祝儀もカジュアルでOK。具体的には50ドルくらいがちょうど良いのではないかと思います。

小さな封筒などにそっとお金を入れて渡します。

マレー系シンガポール人の結婚式まとめ

シンガポールで行われる結婚式や結婚披露宴は、日本と比べるとかなりカジュアルであることがほとんど。

それはシンガポールに住むどの民族の結婚式にも共通しています。

その中でも本記事でご紹介したマレー系シンガポール人の結婚式は、披露宴はとてもカジュアルで招待客はバラバラときて食事をしたら、新郎新婦と写真を撮っってまたバラバラに帰っていくというスタイル。

でも披露宴以外の宗教的儀式や婚前セミナーなどは、イスラムの教えに沿ったプロセスを厳格に守るというギャップもあります。

もしもシンガポールでマレー系の結婚式に招待された際には、相手に失礼のないようにその文化自体をリスペクトする気持ちを忘れずに臨みたいものですね。

 

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