【シンガポール鞭打ち刑】お尻にきつーい鞭打ち!シンガポールのユニークな刑罰の実態

シンガポールの刑罰には【鞭打ち刑】というのがあるって、知ってますか?

「鞭打ち」というとついあられもない姿の女王様が頭をよぎるのですが、シンガポールの鞭打ちの刑はそんなイメージとはほど遠い、とても厳しい刑罰です。

実はそのあまりの残酷さにシンガポール国内のみならず世界からも反対の声が上がっているほど。

現在鞭打ち刑が合法な体罰として採用されているのは、世界広しと言えどもシンガポールとその近隣の2国のみ。

今回の記事では、そんなシンガポールの鞭打ち刑について調べてみました。

シンガポールの【鞭打ち刑】事情

今でも行われている?

【鞭打ち刑】なんて聞くと、なんだかとても原始的な罰の与え方のようなイメージがあるので、今はもう行われてないのではないかと思っている人も多いのではないでしょうか。

特に最近バブリーなほどの急激な発展を遂げているシンガポールだけに、犯罪者への刑罰もさぞハイテクなものが導入されていそうなイメージですが、実は今でも鞭打ち刑は現役バリバリで執行されていて、なんと一番多いときで年間約6000人もの人がぶたれています。(最多6406件:2007年)そこから徐々に執行件数は減少傾向にあり、2016年には1257件になりました。

There are about 6,000 corporal punishment cases per year. A large number of these are relatively minor 3-stroke canings for illegal overstayers. Punishments of 20 or 24 strokes for very serious offences, though far more likely to be reported in the press, are much less common. –Caning in Singapore:SgWikiより

  上記を訳すと、

”年間約6000人の鞭打ち刑が執行されているけれど、その大多数は不法滞在者に科せられた「3回」とか軽めのやつで、20回オーバーの「重罪を犯した人用」の鞭打ち刑は、メディアで報じられているより全然少ないです”

とのことです。

この鞭打ち刑はシンガポールで罪を犯した外国人にも容赦なく執行されるので、打たれた外国人受刑者の国から「体罰は人権侵害だ」とクレームが入ったりして、そのたびにメディアが大げさに取り上げたりしていたせいか、説明文もほのかに言い訳がましい感が垣間見れます。

鞭打ち刑の種類

そんな鞭打ち刑には、実はいくつか種類があるんだそうです。

  • Judicial Caning(裁判命令による鞭打ち刑)
  • Military Caning(軍隊の中での鞭打ち刑)
  • School Caning(学校での鞭打ち刑)

この様に、犯罪を犯した人が裁判にかけられて懲役刑とセットで言い渡されるものの他に、軍隊でルールを破った人がぶたれる鞭打ち刑や、学校で深刻な違反行為をした生徒に対して行う鞭打ちもあるのだそうです。

ここではまずJudicial Caning(裁判命令による鞭打ち刑)について掘り下げたいと思います。

鞭打ち刑の対象になる犯罪とは?

鞭打ち刑が執行される犯罪は、軽いものから重罪まで様々ですが、その罪の重さによってぶたれる回数が変わってきます。

鞭打ち刑が執行される代表的な犯罪は以下の通りです。

rape, robbery, repeated drug use, vandalism and rioting. Illegal immigrants and overstayers are also routinely caned, though usually only 3 strokes.-Caning in Singapore, SgWiki

レイプ、強盗、薬物の常習的使用、破壊行為、暴動など。不法入国者および不法滞在者も「3回だけ」打たれます。(Caning in Singapore, SgWikiより抜粋、翻訳

ここでも「3回だけ」と『回数は少ないよ』アピールが匂わせてありますね。

のりこ

最近では「他人のWi-Fiを勝手に使ってネットサーフィン」をしても3回の鞭打ち刑に処されるそうです。

どんな鞭で、どこをどれだけ叩かれる?

こんな感じらしいです

では鞭打ち刑がどのように行われるかをご紹介しましょう。

鞭ってどんなもの?

シンガポールの鞭打ち刑で使われているのは「籐」で作られた一見棒のようなもの。長さは約1.2m、太さ1.27cmで、それをよくしなるように水にしっかりつけてから使用するのだそうです。

水につけて籐を濡らすことで、打った衝撃で籐がバラバラになったり、バラバラになった破片が傷に入りこまないようにと考えられているようです。

親切ですね。o(^▽^)o

どこをどうやって打たれる?

鞭打ち刑で実際に打たれる箇所は、お尻です。

刑を受ける人はしっかりと健康状態を確認され、当日の朝に医師が「鞭打たれても大丈夫!」とお墨付きを出したら初めて鞭打ち刑が執行されます。

木製の脚立のようなものに、ほぼ直角に体を曲げてお尻をつき出して手足を固定し、万が一鞭が的外れなところに当たってもケガをしないように、腰回りに保護パッドを装着。

準備が整ったところで、ケツバット方式で鞭打ち刑が執行されます。

鞭打ちをする人は、正しい姿勢と立ち位置を確認し、渾身の力でシリをぶっ叩きます

1回打ったら約30秒ほどのインターバルののち、次のストロークを放ちます。鞭打ち刑が6回以上の場合は、叩くパワーが弱まらないように、打つ人を二人体制に強化して順番にこらしめていきます。

誰が鞭を打つ?

ここでちょっと気になってくるのが、一体どんな人が実際に鞭を手に持って刑を執行するのか

もし鞭を打つ人が、私のように運動神経ゼロだったら、おそらく他人のケツをピンポイントでぶん殴ることはおろか、鞭がケツに当たるかどうかすら危ういと思われます。

どんな人がやるのか、ちゃんと説明がありましたのでご紹介しておきましょう。

The prison officers who administer caning are carefully selected and specially trained for the job. They are generally physically fit and robustly built. Some hold “quite high” grades in martial arts even though proficiency in martial arts is not a requirement for the job. They are trained to use their entire body weight as the power behind every stroke instead of using only the strength from their arms, as well as to induce as much pain as possible. They can swing the cane at a speed of up to 160 km/h (99 miles per hour) and produce a force upon impact of at least 90 kg (200 pounds).-Caning in Singapore-Wikipedia

鞭打ち刑を執行する刑務官は、慎重に選定された上で特別なトレーニングを受けます。彼らの多くは大柄で身体的に壮健、中にはマーシャルアーツ上級者もいます。彼らは受刑者に可能な限りの痛みをきちんと与えられるように、腕だけの力ではなく一打一打に全体重を乗せて打つ訓練を受けています。彼らの振る鞭のトップスピードは時速160kmとも言われており、その一発で約90kgの衝撃を与えることが可能です。(Caning in Singapore-Wikipediaより抜粋、翻訳

なんか怖いことがいっぱい書いてありますね。Σ(゚д゚lll)

鞭打ち刑の対象者

ただし、鞭打ちの刑は、処される側にも条件があります。

上記でご紹介したように、筋骨隆々のマッチョが全身全霊でぶちこんでくるわけですから、その鞭の衝撃に耐えられる人でなければなりません

よって、鞭打ちの対象となるのは

  • 16歳から50歳までの健康な男性

と決められています。女性や16歳未満の男子はよほど特別なケースで最高裁まで行った上での判決の場合のみ執行される場合があるそうです。

学校でも行われる鞭打ち刑

シンガポールで行われている鞭打ち刑の中には、「School Caning」というものがあります。

これは学校の判断で、【生徒が再三の注意・警告にも関わらず重大な違反行為を繰り返し行った】場合に、両親にも通達し必要な手続きを踏んだ上で行われることがあるそうです。

もちろん鞭打ち刑が執行される前には居残りや停学などしかるべき処罰をするというのは大前提で、それらをすべてやってもまだ更生されなかったときの「最後の手段」なのです。

学校での鞭打ち刑は

  • 執行するのは校長先生のみ(担任だけの判断では絶対に行われない)
  • 男子生徒のみ
  • 軽めの籐の小さめの鞭が使われる
  • 鞭打ちの最高回数は3回まで(Judicial Caningの場合は最高24回)

という条件で行われ、鞭打ち刑を受けた生徒はその後必ずカウンセリングを受け、更生への道を学校と一緒に歩むようデザインされているそうです。

まとめ

今回の記事では、「シンガポールの鞭打ち刑」という珍しいトピックについてご紹介しました。

意外と知られていない鞭打ち刑。禁止項目の多いシンガポールだけに、ついうっかり違反してしまったなんてことになったら本当に大変な問題になりかねません。

外国人でも容赦なく罰せられるので、旅行で行った際には開放的になりすぎないよう十分に気をつけましょう。

たとえ「3回」だけだったとしてもその鞭打ちの痛みたるや、大の大人でも失神してしまうくらいだそうです。一生この鞭打ち刑とは無縁でいたいものですね。

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