海外旅行に行くことになったら、皆さんはどんな準備をしますか?
せっかく海外に行くんですもの、どうせならオシャレして過ごしたいと思いますよね。なんだったらその旅行のために、ガイドブックを読んで気候や気温を調べて、新しい服に靴にと出発前にバッチリ新調していく人も多いと思います。
目次
同じアジア人の中でも、日本人は見分けがつきやすい
日本人は海外にいてもすぐに見分けがつくと言われます。欧米人からすると、顔立ちだけではなかなかどこの国の人かまでは見分けられないと言われるアジア人ですが、日本人だけはその特徴的な装いとふるまいで、すぐにわかるのだそう。
たしかに私も7年間シンガポールに住んでいて、たくさんの日本人旅行者を見てきました。日本にいるとそれが普通すぎて全然気づかないことなのに、海外に出てみるといい意味でも悪い意味でも変に目立ってしまうことがあります。
今回の記事では、海外ですぐに日本人だとバレてしまうような、「わかりやすい日本人」の特徴をご紹介したいと思います。
海外で一目で日本人だと気づかれる特徴
① 小綺麗な服装、『〜っぽい』スタイルに忠実
まずは日本人は服装が小綺麗です。おそらく自分ではそれほど意識しているつもりはないのだと思いますが、同じくらいの年代の外国人と比較してみるとよくわかります。
私の母がシンガポールに遊びにきたときもそうでした。彼女はいたって普段とおりにカットソーにロングスカートという出で立ちで歩いていたのですが、それでも100メートル先にいても秒で「日本人のおばちゃん」と特定できるほど浮いていました。
なぜなら、彼女と同じ年代のシンガポール人のおばちゃんは皆、ヨレヨレのTシャツに短パンにサンダルというのが定番のスタイルだからです。ロングスカートなんて、相当かしこまった場でしか履いたことがありません。
また日本人は、ファッション雑誌やおしゃれ芸能人の情報に非常に影響を受けやすいです。ひとたび雑誌をめくると、出てくる出てくる『〜っぽい』スタイルのお手本たち。
そんな『〜っぽい』スタイルがすべて雑誌に載っているのです。
「幼稚園のお迎え」までどんなファッションで行くと良いか指南されているのですから、海外旅行で自分を素敵に見せるには、雑誌で習った『海外旅行っぽい』スタイルでバッチリ決めていけば良いわけです。
②ウデぬき大好き
日本人女性に多いのがこの日焼け防止の腕ぬき、もしくは手袋。
暑い国に旅行に行っても絶対焼きたくない日本人のなんと多いことか。でも暑いので長袖の上着を羽織ったりするのはイヤだし、なんとなく全体のコーディネートが崩れてしまう。
そこで、半袖を着ているのに、二の腕まで隠れる長い手袋をするという謎の出で立ちになるわけです。
先日シンガポールに行った際にも、たくさん見受けられました、腕ぬきの主婦たち。海外の人がみると、一瞬腕をケガしているように見えるのだとか。「焼きたくないんだったら薄手の上着を着ればいいのに」と思うそうです。
③ 内股、猫背、口元を隠す
これは以前、【日本人女性は海外でモテる?の真相】という記事の中でもご紹介しましたが、とにかく日本人はその歩き方や姿勢ですぐに分かります。
日本人はとにかく内股で猫背で、なんだか自信なさそうな雰囲気が出ています。また、照れたり驚いたりするとすぐに口元を手で隠す『自信ないジェスチャー』も、とてもナチュラルに出てきます。
一方で同じアジア人でも特に中国圏の人たちは、男性も女性もガニ股で背筋を伸ばしてオラオラ歩きます。ちょっと女性らしさには欠けるかなとも思ってしまいますが、たしかに自信マンマンでつけ込む隙は1ミリもなさそうです。
④ 髪の毛をよく触る
これも日本人が無意識にやっていること。やはり女性に多いですね。個人差はあるにせよ、アジア人の中でも中国系の人には髪質が硬い直毛の人が多いのに対して、日本人はクセっ毛の人が多いように思います。
それが原因かどうかはわかりませんが、日本人女性は本当にすぐ、やたらと自分の髪を触ります。前髪を直してみたり、てっぺんから長い髪を引き出して指に絡めてみたり、手ぐしで髪をかき分けてみたり、ラーメンを食べる時に片手で自分の髪を抑えてみたり。
欧米では特に、「食事中に髪の毛を触る」という行為はマナー違反。周りの人にとても不快な思いをさせてしまいますので注意しましょう。
⑤ なぞに財布がデカい
日本人は本当に長財布が大好き。海外ではセキュリティの面からも、ポケットから見えないサイズの、二つ折りのものが主流なのに対して、日本人は男性も女性も、とにかく持っている財布が巨大。
しかも生まれつき治安の良い国で育ってしまったので、猜疑心もほとんど持たず不用心なので、でかい財布をフルオープンにして中のお金やポイントカードを取り出す。
海外でそれをやると、「現金を持っている」のがすぐにバレてしまうので要注意です。
⑥ 手ぶらの夫、大荷物の妻
家族旅行中の日本人をみるとだいたいこの構図ができ上がっています。Tシャツ短パンにスニーカー、カジュアルで涼しげにキメた夫は、手に何も持っていない。
そもそもバッグを持つ習慣がないので、とりあえず財布と携帯はポケットに入れたのでヨシ、とホテルを出る。
一方の妻は、得意の日焼け防止のウデぬきをしてしっかり帽子をかぶり、小綺麗な格好をしてバカデカいバッグを持っている。中には自分の貴重品の他に、カメラにタオルにウェットティッシュに、自撮り棒におしぼりに、子ども用の飲み物とおやつとおもちゃと替えのパンツと靴下。
ドラえもんのポケットかと思うほどにいろんなものが入っているが、母親なのでそれは持っていくのが当たり前っぽい。
欧米人の一家なら、ほとんどの場合はすべてをリュックサックに入れて夫が持ち、妻は子どもの手だけ引いているのだが。
⑦ 総合的に、みんな似ている
①でお伝えしたように、日本人、特に女性はファッション雑誌などの影響をとても強く受ける傾向にあります。ファッションにもメイクにもヘアスタイルにも、きっちり「今年風」というのが決められていて、みんな「去年風」にならないように頑張っている。
最近では双子コーデとか言って、積極的に同行者とお揃いにしたり雰囲気を寄せていく人もいるようですが、わざわざそうしなくても、みんなのメイクやヘアスタイルが一様に「今年風」なので、日本人同士でもだんだん見分けがつかなくなってきました。
だから、そんな人たちが友人同士で海外旅行に行くと、その行く先々で「双子?」とか「姉妹?」とか聞かれるのです。だって、たしかに同じに見えるのですから。
⑧ 他人をジロジロ見る
これはシンガポールに住んでいた時に、私もしょっちゅう注意されました。日本人は、知らず知らずのうちに他人をじっと見ているのです。気づいていない人も多いのではないでしょうか?
レストランで、後から入ってきた人が席に着くまで目で追っている、カフェで隣に座った人の持ち物をじっとみている。そんなの異様な光景に思えるかもしれませんが、多くの日本人がしているのを実際に私も目の当たりにしてきました。
見ている側は完全に無意識にやっていますし、目が合いそうになるとサッと逸らすワザもきちんと体が覚えています。
私自身もシンガポール人の友人に指摘されるまで全く気づいていませんでした。指摘されてから意識的に見ないようにしてみると、自分がこれまでどれだけ興味本位に他人を見つめていたのかに気付かされます。
無意識ながらじっと見るのが癖になっている日本人。海外では「日本人は不躾に見てくる」というイメージが確かにあるようです。
⑨ 生足(なまあし)が生々しい
海外旅行に行くと、普段出したこともない生足を出すことがあります。特に南国への旅行ならなおさら、その暑さと開放感から、男女ともにショートパンツを履きたくなるもの。
そこで久しぶりにお日様の下に露出された日本人の生足。その生々しいほどの白さに、すぐにこの人日本人だな、と気づかれます。
なぜそんなに足の白さが目立つのかというと、顔や腕の色と、足の色が全然違うからです。
たしかに日本だと、社会人になった途端に生足で出勤することは暗黙的にNGになり、必ずストッキングを履くようになりますよね。海外ではそんなことあまり気にされませんので、生足で出勤している人もたくさんいます。
またスポーツやアクティビティなどと縁遠い人が多く、忙しいサラリーマンなどは本当に足を出すことがないため、生足に妙な初々しさすら感じるのです。
⑩ だったらそんなバッグは持つな
日本人はトートバッグが大好きですよね。しかも口が大きく開いているタイプのものが多い。たしかに荷物もたくさん入って便利なのですが、海外旅行で不慣れなところに行くには如何せん不用心です。
でもスリやひったくりには一応気をつけるよう言われているので、大きなトートバッグの大きく開いた口を折りたたむようにして、抱え込んで持っていたりします。だったらそんなバッグ持たなければいいのに、と思ってしまいますが、おしゃれが最優先なので仕方ありません。
海外ではあまり口が開きっぱなしのバッグを持っている人はいません。大きく開いたバッグの口から中のものが見えているなんてもってのほかなのです。
まとめ
今回の記事では、海外で簡単に「日本人」旅行者だと特定されてしまう特徴を10個ご紹介しました。何も日本人だとバレたらよくないと言っているわけではありません。もちろん日本人はマナーが良いことで定評がありますので、悪いことではないのです。
ただ、海外旅行でいつまでも『小慣れ感』がなく自信のない感じを醸し出していると、悪い人に狙われたりしますので用心が必要です。
ぜひ海外旅行に行った時は、おしゃれはもちろん良いのですが、現地の人と溶け込めるような、そんな上級者的な過ごし方もしてみてはいかがでしょうか。
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