『海外で働いてみたい』『海外で語学を勉強したい』『老後は海外でのんびり過ごしたい』などなど、いつかは海外に住みたいと思っている人って、けっこう多いのではないでしょうか。
今回の記事では、そんな海外移住を考えている人たちにむけて、実際に住んでみた私が【海外移住に向いている人】の特徴をご紹介したいと思います。
もちろんこの特徴に当てはまらなかったからと言って「海外ではやっていけない!」というワケではありませんが、その人の性格によって【向き・不向き】があるというのは事実です。
せっかくの海外移住を失敗させないためにも、心構えとして「海外ではこんなことが起きますよ〜」というのを今から知っておくと、とても便利だと思います。
目次
海外で暮らすって、大変なことが多い
はじめに私の海外生活の経験のご紹介しておきますと、
- 大学4年生の時にオーストラリア・ブリスベンに1年間留学。
- 25歳の時にシンガポールへ海外転勤。7年間シンガポールで暮らす。
とこんな感じで2ヶ国合わせて通算8年ほど。これが長いのか短いのかはわかりませんが、私は【長かった】と感じています。
世の中にはもっと長い年数を海外で暮らしている人がたくさんいます。そのような方と比較してみると、やはり私は【海外移住には向いていない】タイプの人間だったのだと思います。
だから今こうして、日本に帰ってきて、日本で暮らしています。
海外で暮らすというのは、新しい生活環境の中でたった一人で何から何まで手配して手続きをしないといけないので、一歩その国に降り立った日から、けっこう大変なことばかりです。
一例をあげると以下のようなことです。
- 住む家を探し、不動産屋に電話して内覧のスケジュールをおさえ、契約する
- 家具家電、寝具等を買ってデリバリーの手配をする
- 電気・ガス・電話・ネット環境などのインフラを整備する
これらのことを1から自分でやらないといけません。
最近は現地でサポートしてくれる日本人のエージェントさんも充実しつつあるので、ある程度のお手伝いはその方たちにお願いするという手もあるようです(もちろん有料ですが)。
海外生活を長く楽しくやっていける人の特徴
海外に移住する人の中にもそれぞれ、ある程度の【向き・不向き】があるとお伝えしました。
私がこれまで海外で出会ってきた人たちも、本当にみんな様々でした。
私よりずっと前からいて、今もなお住み続けている人もいれば、私よりも後に来て瞬殺で帰国した人もいますし、色んな国を転々と渡り歩き、ほどよくその国を楽しんだら軽いノリで次の国に行った人もいます。
そんな私自身の経験と、海外での出会いの中から、海外でも長く楽しくやっていける人【=海外移住に向いている人】の特徴が見えてきました。
① 楽観的
これ、本当に大切です。私自身わりと大人になるまで神経質でした。神経質かつ悲観的だと海外に一人で飛び出したらもう大変。悩むことばかりです。
どちらかというと、「なるようになるさ〜」と思っている人の方が楽しくやれて、苦労も少ないです。
では具体的に「楽観的」でいられるためにどうすればいいかは以下のとおり。
『受け入れる』
日本を離れて海外に住む。その変化の大きさって想像以上に大変でストレスのたまることです。
「すべてに不慣れ」な世界に消耗してしまうのは当たり前のことではありますが、楽天的にやってのけるためには、目の前で起きていることをただ素直に「受け入れる」ことが必要です。
- 日本とはすべてが違うことを受け入れる。
- わけがわからないことを受け入れる。
- 不甲斐ない自分も受け入れる。
- 不便も不自由も、受け入れる。
と開き直って、右も左もわからない自分を受け入れてあげる。何もわからない自分を許してあげることが大切です。
『違いを楽しむ』
海外に住んでいると、ついついやってしまうのが日本との比較。
日本ならあーなのに、日本ならこーなのに。
しかも日本から離れていると不思議なことに日本の記憶はどんどん美化されていきますので、それはもう日本のすべてが神々しく見えちゃったりもします。
でもそれをどう受け止めるかが、海外でやっていける人とそうでない人との差になっていきます。
その違いを楽しめちゃう人は、わりとストレスなく海外でも暮らしていけます。
② チャレンジ精神
海外生活を長く楽しくやっていけている人のほとんどは、普段から好奇心旺盛でチャレンジ精神に満ち溢れています。
なんでも『とりあえずやってみよう〜!』と突き進めるのです。
そもそもそういうポジティブなチャレンジ精神がなかったら、海外に飛び出したりしてないですよね。
そんな気質の、ちょっと無鉄砲なくらいの姿勢だとどんなところでもやっていけますし、現地の人ともすぐに打ち解けられたりします。
③ 多少の頑丈さも必要
すぐにおなかをこわす人とか、すぐ風邪ひく人。
海外だと食生活も飲む水もガラリと変わりますので、確実に体調を崩しやすくなります。
また慣れない気候に冷暖房による寒暖差など、まさに日本の四季に慣れきった私たちの体は、突然の変化にびっくりしっぱなしになります。
そうなると体のあちこちに異変が現れたり、メンタルまでやられたりしてしまうこともあるのですが、海外では医療費がバカ高いので、日本のようにちょっとしたことですぐに医者に診てもらうなんてことはありえません。
なので海外移住者は体とメンタル、どちらもとにかく丈夫に、頑丈に鍛え上げておく必要があります。
④ 移住先の国を尊重する心
そして海外移住に向いている人は、とにかくその移住先の国に対するリスペクトを忘れません。
海外に長く住んでいると、時々その国の人々やその行動に「何なんだよこいつら!!」と心から辟易としてしまうことがあります。それはちょっとした文化の違いだったり、彼らが話す言葉がわからない苛立ちだったり。
でも、忘れてはいけないのは、その国がアナタにお願いして住んでもらっているわけではないということ。こちらが「住まわせていただいてます!」という立場なので、それも受け入れるのが正解。
⑤ しっかり自己主張ができる
ここまでを総合すると、海外移住に向いている人とは、
楽観的でチャレンジ精神に溢れ、心身ともに頑丈で、住んでいる国や文化をリスペクトしている人
ということになります。そしてそれに付け加えるとすれば、やはり
というのも必要不可欠な要素です。海外で長く楽しく暮らしていくには、YESマンでは何も通用しません。
その国の人たちと対等に渡り合えるくらいの知識や情報を持って、私はこう思う、私はこうしたい、ときちんとアピールできる人でないと、むしろ海外ではやっていけないのです。
わからないことはわかるまで聞く
日本人の悪いクセの一つに、「わからないことをうやむやのままにする」というのがあります。
たとえわからなくても「聞き返したらバカだと思われる」という変なプレッシャーがあって聞けないのです。海外で長く楽しく暮らしていくには、わからないことはその場で1つ1つ聞いてきちんと理解する必要があります。
そういった小さな1つ1つの積み上げがその国への理解を深めることに直接つながるワケですから。
まとめ
今回の記事では、私自身の海外移住の経験から学んだ、「海外で長く楽しく暮らせる人」の特徴を5つご紹介しました。
いくつか当てはまるものはありましたか?
私が自分自身の反省から、もっとも大切にすべきだったと思うことは、【受け入れること】です。
私が【海外移住に向かない】理由は、「ハードな海外での現実」と「美化された日本の記憶」の間でいつも「自分の選択肢は正しかったのだろうか」と疑問にばかり思っていて、海外転職の夢を叶えた自分をきちんと受け入れずにいたことにあります。
要するに夢は叶えたけど、常に「満たされていない」状態だったわけです。それでだんだんシンガポールにいることに疲弊してしまい、帰国することを決断したのでした。
みなさんが海外移住を決める際は、ぜひ一度、上記の項目を参考に考えてみてくださいね。
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