【働くママにはシンガポールは最高⁈ 】シンガポールの子育て事情

昨日、撮ってもらった自分の写真を見て、二の腕がまるで誰かの『太もも』みたいな太さだったことに失神しそうになった、のりこです。

 

今回のお題は、子育て

シンガポールで7年間働き、永住権も取得していた私。

一生あっちに住む予定だった私が一転して日本に帰る決断をしたのにはいくつかワケがあって、その一つが

シンガポールでは一生共働きが普通。産休は4ヶ月。生後4ヶ月の我が子を預けてすぐに職場復帰。

というものでした。

なんとなく、

  • シンガポールの公営住宅(HDB)に住んでヤモリやゴキブリと闘いながら
  • ずっと、一生フルタイムで馬車馬のように仕事をし続け
  • 子どもができても産んだらすぐ仕事復帰で自分の手では育てられず
  • 子どもはシンガポールのローカル学校で強烈なお受験戦争

という人生の構図が見えた時に「一生ここで働くのはイヤだな」と思ってしまったのは隠しようのない事実。

特に出産・育児に関しては、日本とはまるっきり違うスタイルで、その産休の短さと【育児は基本人任せ】なところが、私にとってはスゴイ違和感だったのです。

猛スピードで復帰!シンガポールの産休

実際に私がシンガポールで働いていた時も、比較的仲良しだった同僚が3人ほどMaternity Leave(産休)をとって出産しましたが、みんな臨月ギリギリまでフルタイムで働き、「ちょっと産んでくるわ」と言って4ヶ月後には本当に何事もなかったかのように出勤してきました。

のりこ

4ヶ月なんて早すぎない? 私なんて産後7年経ってもまだ『産後太り』を引きずってるってのに

ちなみにみんな本当に生まれるギリッギリまで仕事を続けるので、シンガポール女性の間で『職場で破水する』なんてことはよくあることなんだそうです。(´⊙ω⊙`)

① シンガポールママの気持ち

生後4ヶ月で職場復帰するシンガポールママ。

もっとしっかり産休をとって生まれたばかりの我が子と一緒にいたいだろうに、と勝手に不憫に思ったりもしたのですが、彼女たちはわりとそれを「普通のこと」としてすんなり受け入れています。

ちなみに私の友人は、長い不妊治療ののちにやっと去年赤ちゃんを授かりました。

何年も待ち望んだ待望の我が子だったので、シンガポール人ママとしてはめずらしく出産後1年間会社を休むことを決め、自宅で赤ちゃんとの時間を過ごしていました。

ところが先日シンガポールで彼女と赤ちゃんに会った時には、彼女は結局1年も待たずにさっさと職場復帰していたのです。

彼女がいうには、

1日中赤ちゃんと向き合っているなんて大変すぎる!!仕事に戻った方が楽!

なのだそう。

確かに子育ては楽じゃない。楽じゃないどころか、24時間フルタイムで乳児のママをするのは、時々発狂しそうになるほど大変。

でもそこには、日本人ママが感じるような『子どもファーストじゃないことへの罪悪感』は微塵も感じられません。

仕事に復帰した彼女は、冷凍した母乳を置いて外でバリバリ働き、夜家に帰ったら寝るまでの時間を赤ちゃんと過ごす、という生活がベストだと楽しそうに話していました。

② 会社側はほとんどダメージなし

そんな感じで、シンガポール人ママたちは妊娠しても臨月ギリギリの、破水直前まで仕事をしてくれるし、出産してもたった4ヶ月ですっきり戻ってきてくれる。

職場としても『代わりの誰か』をポジショニングすることもなく、そのまま待っているところがほとんどです。

なので、私の元職場での様子を見ていても、上司や同僚たちも『妊娠しました』報告を受けたところで一切動揺しませんでした。

そしてプロジェクトの最中だろうが昇進間近だろうが、そのタイミングで産休を取ることに対してシンガポールママたちは一切の罪悪感や後ろめたさを感じません。なぜなら、すぐ戻ってくるからです。

シンガポールの子育て

シンガポールの子育ては、基本的に【人まかせ】です。

人まかせというとちょっと聞こえが悪いですが、要は母親としての役割のあり方が日本とは全く違うので、

【子育て=母親の仕事】という概念自体が存在しません。

ではシンガポールでの母親の役割は何かと言ったら、『子どもの教育に十分なお金を稼いでくる親の一人』です。

① 孫育てするリタイア両親

シンガポールでは、とにかく若い世代は働いてお金を稼ぐことが良いこととされていて、その考え方は親世代からしっかり浸透しているので、親たちも『孫の面倒を見るのがリタイア後の自分たちの仕事』だと受けとめています。

  • 子どもは勉強するもの
  • 親は金を稼ぐもの
  • 祖父母は孫の面倒を見るもの

これがシンガポールの一般家庭での役割。

のりこ

シンガポールの子どもたちはとにかく勉強が大変そう。朝はまだ暗いうちから登校です。

なので子どもがいる世帯での1日の流れは、

  1. 両親はしっかりフルタイムで仕事
  2. 子どもたちは学校が終わったら祖父母の家に行く
  3. 祖父母のところで夕飯を食べた頃
  4. 両親が子どもを迎えにくる

というスタイルが一般的で、私の元同僚のシンガポールママたちは皆仕事が終わると実母や義母のところに直行して、そこでご飯を食べて帰っていました。(=自分の家では一切料理しない)

そして、孫の面倒を見ているリタイア後の親世代もまた、同じライフスタイルを切り抜けてきた人たちなので、まだ自分たちが若くて働ける頃は家事を一切してきませんでした。

なので、還暦を過ぎたシンガポールのおじいちゃんおばあちゃんたちは、リタイア後に初めて『家事』と『育児(孫)』を経験するのです。

② メイドさんも一般的

リタイア後の親に子どものお世話をお願いするほかにも、家事・子育て代行の選択肢はあります。

  • 親が他界してしまった/老いて動けない
  • 親がまだ現役で仕事をしている
  • 親が海外に移住してしまった
  • 親が家事・育児をしたくない

そんな事情で親に頼れない家庭は、もれなくメイドさんを雇っています

日本ではどうしてもメイドさんがいる家庭というと『ありえないくらいの金持ち』というイメージしかないのですが、シンガポールでは、主に中国系の家庭のほとんどで住み込みのメイドさんを雇って、家事から育児まで全てをやってもらっています。

ちょっと余談:メイドさんもいろいろ
シンガポールで働いているメイドさんは、主にフィリピンやインドネシアからの出稼ぎに来ている女性たちがほとんど。 シンガポールではメイドさんを斡旋する業者がいて、メイドさんを雇いたいシンガポール人たちはそこで条件にマッチするメイドさんを紹介してもらうシステムです。 そこで巡り会うシンガポール人の雇い主と、メイドさん。 シンガポールではほぼ毎日のように【雇い主vsメイドさんのトラブルや事件】が報道されているくらい、相性の合う人と出会えたケースとそうでなかったケースのギャップが激しいのです。 相性の合うメイドさんに当たった家庭では、子どもが親よりメイドさんの方に懐いてしまったりするくらい、子どもが大きくなるまでその家庭に密着した生活を送ります。

今働かずにいつ働く⁈ シンガポールママの優先順位

① 日本人ママとは違うお金の使い方

私がシンガポールで暮らしてみてわかったことは、シンガポール人と日本人のお金に対する考え方が違うということ。

簡単にいうと、

  • 日本人ママ:自分がやればタダで済むことは自分でやって出費を抑える
  • シンガポールママ:自分じゃなくてもできることならアウトソーシングして、自分は働いて収入を多くする

どっちが良いとか悪いとかではないのですが、日本人ママの仕事がとんでもなく多く、負担もスゴイことだけはわかります。そしてそこには確かに出費は発生していませんが、収入も発生していない状況なのです。

これはシンガポールの年金制度にも多少は関係してくるものと思われるのですが、シンガポールでは年金は『自己積立式』です。なので働けば働いただけ、自分の老後を支える年金額が多くなる。

▽関連記事:シンガポールの年金制度(CPF)▽

シンガポールの年金CPFを引き出す①【シンガポール永住権の棄権手続き】

だから子どもや家族のためにも、今働ける時に思う存分に働いて蓄えるべきと考えるのがシンガポールママ。

料理、洗濯、掃除などそんな誰にでもできる仕事は、お金を払ってプロの人にやって貰えば良いという考えなのです。

② 優先順位は「仕事が1位」「子育て2位」「家事はランキング圏外」

なので必然的に、シンガポールママの優先順位は、日本人ママのそれとは全然違うものになります。日本人ママたちがストレスをためながらやっている『家事』に至っては、シンガポールママたちは『自分には関係のないこと』くらいの勢いで人に任せています。

まとめ

私がシンガポールの永住権を放棄した理由の一つだった『一生共働き』と『人まかせの家事・育児』。

帰国を決断した時、私はまだ独身で当然子どももいませんでした。だから、ただただ仕事ばかりの人生なんて嫌だと思っていました。

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でもあれから9年の月日が流れて、私にも子どもが生まれ、家事と育児に追われてみて初めて、シンガポールのライフスタイルは、女性の新しい選択肢として素晴らしいのではないかと思い始めたのです。

日本人ママたちは、なんでも自分でやる。だって自分でやればタダだもん。

『家事と育児と仕事に、クタクタに消耗している』日本人ママに対して、それぞれの役割分担の中で、「密着型の子育て」を手放したシンガポールママ。そこに罪悪感はゼロです。

今、この時期に子育てをしないでどうする!と思う日本人ママ。

今、動ける体があるのに働かないでどうする!と思うシンガポール人ママ。

どちらもきっと正しい。

ただ、なんだかちょっと辛いのは、どちらもママたちには選択権がなくて、それぞれが『そうするしかない』状況であること。どちらもちょっとずつ、良いとこどりができたら良いのに、と思います。

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