シンガポール人の働き方【日本人との違い】

シンガポールで7年間馬車馬のように働いてきました、のりこです。

今や破竹の勢いで成長するシンガポール。そんなシンガポールの発展を支えているのが、『狭い国土で天然資源ゼロ』の国で唯一の『財産』と謳われる、【優秀な人材】たちです。

シンガポールはアジア・パシフィックのハブとして、世界中からたくさんの企業が集まっていて、そこで働く人の国籍も様々なのがシンガポールで働くことの特徴でもあります。

とはいえ、やはりシンガポールで働くのですから、現地の【優秀な人材】であるシンガポール人と上手に働けなければやっていけないというのも事実。

今回の記事では、これからシンガポールへの転職やインターンを考えている人に向けて、

『シンガポール人と働くとはどんなものか』

を、7年間現地採用としてシンガポール人にまみれてきた私の経験を通してご紹介します。

多くの日本人が、日本人とは全く異なる彼らの働き方に、最初は度肝を抜かれ、時には呆れ、辟易とするのですが、実は日本の常識を取っ払うと、

彼らの働き方の方が圧倒的に効率がよく、彼らがいかに優秀かを思い知ることになるのです。

シンガポール人の仕事への姿勢

それではさっそく彼らがどんな感じで日々仕事に向き合っているかをご紹介しましょう。

ちなみに私はシンガポールで、外資系ホテルで3年、日系メーカーで4年働いていました。

この2つは業種も仕事内容もまったく異なるのですが、同僚や上司だったシンガポール人たちの根底に横たわる理念は、どの業界にいてもほとんど共通するものばかりでした。

① 決められたこと以外は、できてもやらない

彼らは小さい頃からものすごい競争社会で生きてきています。

12歳で人生が決まるという試験に臨み、そこから様々な下克上的な教育システムを生きぬいてきた彼らは、とにかく頭の回転の速い人が多いのです。

▽関連記事:シンガポールの教育事情について▽

シンガポールの教育事情【学力は世界一!子どものストレスも世界一⁈】

そして仕事に関しても、とにかく『効率』を重視するので、目の前にタスクがあれば、ものすごい集中力でパパパッと片付けてしまいます。

で、そこからが問題なのですが、

自分のタスクを完了させることに関してはものすごいパワーを発揮するのですが、それ以上のことは絶対にしませんし、周りの人が大変そうでも『手伝おうか?』なんてことはあり得ません。

万が一『これを手伝ってください』とお願いされちゃったとしても、彼らは

『NO, I’m busy』(忙しいからムリ)(о´∀`о)

と間髪入れずに断るハートの強さを持っています。

② 権利をしっかり主張・行使する

シンガポールではほぼ全員が有給休暇をすべてキレイに消化します。

だって、それが当然の権利だからです。( • ̀ω•́  )✧

日本のように、上司によって有給が取りにくかったり、取るにしても何ヶ月も前から申請して『この日だけはどうしても…』と言い訳がましくコソコソ休むなんてメンタルは持ちあわせていません。

のりこ

シンガポールの会社では社員用システムで有給の申請や承認、残日数の確認などを行えるところがほとんどでした。 日本のように『私用のため』とか理由を書く欄も特にありません。 パソコン上でピッと申請を出して、上司がピッと承認したら、それでOKなのです。

さらにシンガポールには政府が定めたSick Leave(病欠)という制度があって、ちょっと体調が悪いなと思ったら、クリニックで紙切れ一枚もらってくれば有給で休めるシステムもあります。

▽関連記事:シンガポールのSick Leave(通称MC)について▽

【シンガポールの病欠】みんな気軽にお休みしちゃうシンガポールの有給病欠 \通称MC /

彼らのほとんどがこのSick Leaveも【完全消化】が当たり前で、年間通して与えられた十数日は、きっちり休みを取ります。

③ 残業は、金がもらえないなら1秒もしない

当然といえば当然なのですが、シンガポール人たちはほぼ100%、残業をしません。

日本のように『サービス残業』なんて考え方すら持ち合わせていないので、万が一上司から終業時間ギリギリに仕事を振られても、さらりと『できません』と断ります。

万が一どうしても緊急で、残業をしてまでもやってほしいことであれば、『残業代や食事代、タクシー代』が出るのかどうかを確認して、

  • 出るとなれば渋々OK
  • 出ないならどんなに頼まれても『NO』
  • もしくは定時になったら途中でも知らん顔で帰宅

というきっぱりとした態度で白黒はっきりつけます。

④ 愛社精神、忠誠心、義理人情なし

またシンガポールでは『終身雇用』なんて概念が最初から存在しません。

なのでほとんどのシンガポール人はちょっとでも給料が高いとなればすぐにそっちに転職してしまいます。

私の元同僚も、私が帰国して9年経った今も同じ会社で同じ仕事をしている人なんて、ほとんどいません。

また彼らの仕事へのモチベーションは全て『お金』なので、特定の上司に恩義を感じるとか、この会社のために貢献したいとか、そんな気持ちはゼロです。

のりこ

彼らは徹底して『お金のため』と『自分のため』だけに働いているので、チームのためとか会社のためとかやりがいとか、そんな流動的な感情のために時間をエネルギーを使うのはムダだと考えています。 友人として親しくなるとみんなとても優しい人なのですが、ビジネス上では超ドライです。

シンガポール人の働き方の特徴

彼らの仕事への超ドライな姿勢や考え方は、実は『いつクビになってもおかしくない』会社の契約システムに起因しているとも考えられています。

そもそも終身雇用の概念もなく、日本のように企業側が簡単に『クビ』にできない制度も存在しないので、彼らはいつも合理的です。

『どうせ何かやらかしたらすぐクビになるんだから、仕事への余計な思い入れとかムダ』(`・ω・´)

と、いつもどこか割り切っているのです。

ホテルでは総支配人の気分次第でクビも
私が働いていたホテルでは一時期とても厳しい総支配人が就任したことがありました。

コワモテのオランダ人総支配人は、足元のゴミを拾わなかったハウスキーピング部長を即時クビにし、総料理長がロン毛なのが気に食わなくてクビ、部下に自分のクリーニングを取りに行かせた営業部長をクビにしました。

一触即発でクビが飛ぶというスリリングな職場だったのを今でも鮮明に覚えています。

① ワークライフバランスが良い

仕事に対してはある意味割り切った考え方のシンガポール人。だからこそ絶対にムダな残業はしません。

なので、彼らは終業時間きっちりに仕事を切り上げ、いそいそと職場を出て『自分のため』に時間を使います。

彼らは共働きがほとんどで子どもは親かメイドさんに預けているので、『急いで帰ってご飯の支度を!』なんてことはありません。

男性も女性も、仕事終わりには友達と食事に行ったり、ジムで体を鍛えたり。

夜に子どもを迎えに行く人もいれば、平日は両親のところに預けっぱなしという夫婦もいたりするので、アフターワークは皆それぞれに充実した時間を過ごしています。

② とにかく効率が圧倒的に良い

シンガポール人と働いてみて本当にびっくりするのが、彼らの仕事の速さと正確さと、その効率の良さです。

彼らは残業は一切しませんが、それでも必要な資料やデータなどが滞ることなんてことはただの1度もありませんでした。

ムダな出張はしない

私の中で印象的だったのは、彼らの多くは『出張』をしたがりません。

日本人って往々にして『信頼関係を深めるためには直接会って話すのが一番』と思いがちですよね。

だから出張の多いこと多いこと。みんなが全国各地を飛び回り、顔を合わせて会議をする。

でもシンガポール人たちは、できるなら電話会議やテレビ会議で終わらせます。

っていうか、本当は大体のケースはそれで用事は済むんですよね。(^◇^;)

彼らは『直接会って』会議をするために何時間、もしくは何日もの時間を会社のために潰されることを極端に嫌がるのです。

まとめ

今回の記事では、私がシンガポールで7年間働いてきた経験をもとに、シンガポール人の働き方や、仕事に対する考え方などをご紹介しました。

日本とはまったく違う働き方や、彼らのメンタルに、最初は誰でも戸惑います。( ´ ▽ ` )

もともと『お人好し』な気質の日本人には、彼らが残業を断ったり、何か不都合があるとすぐに人のせいにする態度が信じられないのです。

そして彼らの効率についていけなくて、つい彼らが自分よりも『楽』をしているように見えるんです。

さらに日本人は効率が悪いのにも関わらず『お人好し』で『断れない』ので、シンガポール人たちがあっさり断った急ぎの仕事が、どんどん回ってくる。(>_>)

それを全部受け止めた結果、私はストレスでハゲました*\(^o^)/*

実際にできたハゲがこちら。十円玉大のハゲが2コくっついたピーナッツ型。

これからシンガポールでの転職やインターンを考えている方がいましたら、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

彼らの働き方を知らずに臨むよりは、少しでも想像できた方が心構えができますからね。

ムダなことはとことん省いて、効率よく最速で結果を出すことが得意なシンガポール人。

そんな彼らが今のシンガポールを作っていることは間違いないのですから、学ぶところもたくさんあるはずです。

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