『ラク』して働くのは悪いこと?【真面目に一生懸命な非効率】

ホリエモンが好きすぎて、彼の有料メルマガを購読しているのですが、読み始めるとなぜか寝てしまう、のりこです。

日本でサラリーマンをやっていると、当たり前のように言われることが、

  • 『真面目に一生懸命働く人』は【善】
  • 『ラクしてサボってるやつ』は【悪】

ですよね。いやな仕事から逃げたり、ラクすることばかり考えてるやつは、日本の社会では『ダメなヤツ』扱いです。

実は私もサラリーマン時代は、鬼のように残業したり、わからないことを必死で自分で調べたりと、『真面目に一生懸命』働いていた方だと思います。

ところが、私が海外転職をしたシンガポールでは、そんな仕事上での【善悪】の概念は、1日で簡単にひっくり返されることになります。

▽関連記事:シンガポール人の働き方▽

シンガポール人の働き方【日本人との違い】

考え方は真逆⁈ 仕事のやり方はこうも違う

私たち日本人は、子どもの頃から『なんでも一生懸命やりなさい!』とか『地道にコツコツ努力していれば必ず報われる!』とか、けっこうど根性系の教えを受けることが多かったですよね。

ところがシンガポール人の教えは、その真逆を行くもの。

彼らは

いかにラクして速く、得をするか \(^o^)/

が重要なことであると刷り込まれています。

特に彼らにとって『得をする』という概念は、彼らの国民性でもある『キアス』という気質からきているだけあって、祖先の代から脈々と受け継がれている強烈な執着でもあります。

▽関連記事:シンガポール特有の国民性『キアス』について▽

シンガポール人の性格や特徴【キアス】とは?|ユニークな国民性を理解して上手につきあおう

シンガポールから帰国した私が受けた衝撃のギャップ

私がシンガポールに渡ったのは25歳のときでした。

その頃の私は日本でも勤務経験はまだ3年そこそことまだ若く、転職後のシンガポールで怒涛のハードワークに見舞われた時も、

『海外って働くってすげー大変なんだな』(´・ω・lll)

と衝撃を受けつつも頑張ることができました。

ところがその後、7年間どっぷりとシンガポールで過ごし、32歳で帰国して再び日本で働くことになったときには、シンガポールに渡ったときよりもさらに大きな衝撃を受けることになったのです。

いわゆる、逆カルチャーショックってヤツですね。

本当にそのギャップがヤバすぎて、仕事するのがバカバカしいとすら感じることもあったくらいです。

時間が止まっていたとしか思えない、日本の働き方

おそらく私が帰国した9年前と比べれば、今は日本の企業も働き方や考え方に変革を加えつつあるとは思います。

そうだとしてもなお、日本はもはや先進国と呼ぶにはちょっと恥ずかしいくらい、他の国々から遅れをとっていることに気づかなければいけません。

① 同じ仕事が何重もの段階に分かれていて、そのたびにやる人や承認する人が違う

大小問わず、日本の企業で働くと、あまりにも仕事が細分化されていて、一体自分が歯車のどの部分にいるのかすらわからなくなってしまうこともあります。

一人がプロジェクトを全部を任されるというケースはまだまだレアで、必ずその上司や、そのまた上司なんかも出てきたりして、承認にもいちいち時間がかかる。

そうすることでそれぞれが、この仕事を『なんのために』やっているのか、目指すべき成果がどこなのか、知らず知らずのうちに迷子になっているのです。

② 時代錯誤な手作業、手計算、紙の資料が多い

これは私がシンガポールから帰国してから働いた二つの会社、どちらでもそうでしたが、まだまだ昭和な感じの手作業が現役で使われていました。報告書や注文書、連絡書に見積書。

いまだに複写式の紙に書いている国って、世界中探してもそんなに多くないと思いますけどね。(^◇^;)

日本人のコンピュターリテラシーの低さもありますが、そもそも根底にあるのが『現状維持』大好きな姿勢。

毎日同じで、それでいい。

作業改善とかプロセス改革とか、建前ではいろんなことを掲げてますけど、会社にいるほとんどの人が、本当は『ずっとこのままでいい』と思っているので、何も本質的には変わっていかないんですよね。

③ メールだけでの連絡や報告はNG。重要なことはわざわざ口頭で

海外で働いていると、電話やメールだけでバンバン仕事が進んでいきます。

メールも、特定の人に向けて

〇〇さん、お疲れ様です、表題の件についてですが、、、どーのこーの、以上ご検討いただければ幸いです

なんてまどろっこしいことしません。

宛先には用事を伝えたい人を筆頭に、関連ある人や上司も丸ごとCCやBCCに入れて、

表題の件、よろしく

で終わりです。

日本ではいくらCCに入れておいたとしても、大切なことや知っておいてほしいことがあれば、上司にわざわざ口頭で『先ほどメールを送ったのですが、、』なんて念を押しにいかなければいけない。

そうしないと、『自分には報告が来ていない』とか言われてしまうのですから。

そういうのを二度手間と言うのですけどね。

シンガポールでは二度手間が起きようものなら『Double work!!(ダブルワークだ!)』と怒られてしまいます。(相手がお客様だったとしても平気で言います)

シンガポール的『ラク』して速く、正確に仕事を片付ける術

ではここからは、私がシンガポールで7年間、現地採用としてシンガポール人にまみれて仕事をしてきた中で教わった、彼らの『ラクちん』にも見える働き方をご紹介します。

① 得意なことしかやらない。苦手なことはできる人にまわす

彼らは自分の得手不得手をしっかりと把握しています。

例えば、中国系シンガポール人は往々にしてぶっきらぼうで愛想が悪い人が多いので、クレームの対応には向いていません。

そこで、お客さんからのクレームに柔らかく可愛く対応できるのは、おっとりしたマレー系だったりするので、彼らはそういった人種間の特色なども上手に利用しながら、借り物競走的に物事を完結させます。

また一つの仕事をこなす中でも、エクセルがぶっちぎりで得意な人がいれば計算式の部分だけその人にお願いしたりと、目の前に仕事を滞らせておくことがないようにパキパキと振り分けます。

ある意味では究極の『適材適所』を実践しているので、とにかく仕上がりはすべて速くて正確。

② 途中で休憩したり、抜けたりしない

とにかく迅速にものごとを終わらせることに命をかけているシンガポール人。

彼らの仕事の仕方を見ていると、よほどのことがないかぎり席を立ちません。その代わり、ランチタイムなど給料が発生しない時間は1秒たりともデスクにはいません。

そんなメリハリのある時間の使い方、『あたり前じゃない?』と思いがちですが、日本人にはそれができない人がたくさんいます。

  • 仕事の途中でビルの下まで降りてタバコを吸ったり
  • 仕事中なのに誰かのところに行って『最近どう』とか言ってみたり
  • 上司に突然呼び出されてミーティングになる
  • あーちょっと休憩、とか言ってパントリーでお茶を飲んだり

などなど、とにかく仕事を中断させることになんの抵抗もないのが日本人。シンガポール人とは大きな違いです。

自分の仕事を早く終わらせるために、一切ムダなことは省いて圧倒的な集中力で仕事を片付けるシンガポール人たち。

中には仕事のことであっても話しかけられるのを露骨に嫌がる人もいるくらいです。

そんな鬼の集中力で完成させた彼らの仕事は、びっくりするくらい速いのにこれまた正確なのがすごいところ。

③ 基本的に一人でやるが、抱えこまないしむしろすぐ丸投げしようとする

日本の仕事のやり方と違って、『承認』とか『ハンコをもらう』なんてものは最小限に省かれているのがシンガポールの仕事の進め方ですが、そんな彼らが仕事の中で最も嫌いなのが、

『責任をとること』

です。

シンガポール人って歯に衣着せない人が多いので、何かあるとみんな露骨に『犯人探し』をして、吊るし上げたりするんですよね。

(´∀`)

なので彼らはそんな事態になってプライドを傷つけられたり、今までの苦労がムダになることがとにかく嫌なので、最初からことあるごとに直属の上司に確認し、進捗に間違いないことを確認させて、責任を上司にこまめに擦りつけておきます。

しかもなんだったら『じゃ、あとはよろしく』と丸投げしようとします。( ´ ▽ ` )

まとめ

今回の記事では、日本の『真面目で一生懸命』は、その本質を見ると成果に直結していない、という問題について、シンガポールの働き方と比較してご紹介しました。

今の日本ではまだまだ『ラクすることは悪』という雰囲気が充満していますが、ところ変われば『ラクして速く仕事が終わる』ことは効率も生産性も高くむしろ『良いこと』と言う捉え方なのです。

苦手なことに時間を使わずどんどんできる人に回していくシンガポール人のやり方は、時には無責任にも見えますが、実はそうすることによって大幅な時間の節約につながって、まるで歯車に油が差されたかのように、スムーズに全体が回り始めるのです。

心の中では誰しも、『ラクしたい』と思うもの。

日本人もそろそろ、真面目に一生懸命、ラクすることに努めてみるのも、いいかもしれません。

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