海外に行ったことがある人や、海外旅行のお土産をもらったことがある人ならきっとこんな経験があると思うのですが、海外で買ってきたご当地の食べ物を日本で食べてみたら、
『あれ、なんか変な味』(´⊙ω⊙`)
って思ったことありませんか?
目次
海外の食べ物で、こんな経験ありませんか?
ちなみに私はタイムリーにも今日のお昼に、先日シンガポールに行った時に買ってきたインスタントラーメンを食べたのですが、その時にも同様に感じました。
① 海外で食べた時は美味しかったのに、日本に持ち帰ったらそうでもない
シンガポールのインスタントラーメン
今日食べたシンガポールのインスタントラーメンですが、現地ではマギーというとてもメジャーなインスタントラーメンで、日本で言うなら『サッポロ一番』の塩味みたいなポジションでシンガポール人に愛されています。
私ももれなくシンガポールに住んでいる時は、夜に小腹が空いた時などに作って食べていました。
なので先日シンガポールに行った時に、スーパーで見つけた時にはあまりの懐かしさについ買ってしまったのですが、今日作って食べてみたら、
なんか、味が微妙〜 σ^_^;
どうにもサッポロ一番を食べた時のような『しっくり』くる感じがない。
どことなくアジアっぽいというのか、旨味が少なくて味が淡白でもありました。
なんかこんなはずじゃなかったんだけどなぁ、とちょっとがっかりしてしまいました。
インドネシアのお菓子やジュース大人買い
以前、別の記事で紹介したのですが、私は高校生の時にインドネシアに3週間ホームスティをしたことがありました。
▽関連記事:インドネシア人エリンのスープの話▽

この時に、高校2年生の私は、日本とは何もかもが違うインドネシアの文化や食べ物にひどく感銘を受けて、帰る頃にはすっかりインドネシア大好きになっていました。
そこで私は、その時に食べたお菓子や濃縮タイプのジュースなど、ありとあらゆる食品を大人買いして、1万円近い送料をかけて、それらを日本に船便で送ったのでした。
で、お察しの通りそれらを日本で食べてみたら、
全然美味しくない。(´・ω・lll)
むしろ変なインドネシア独特のにおいがして、なんかちょっと『オエっ』となるものすらあったんです。
② 日本で営まれている外国料理のレストランなどでは日本人仕様の味付けに変えられている
また、日本には世界各国の料理を出すレストランもたくさんありますよね。
私はインド料理や中国料理が大好きなのですが、ほとんどどこに行っても、私が海外で食べた、おそらく『ホンモノ』と言われる料理とは全然違うものが出されます。
これは、どこに行っても『日本人の口に合うように』味が調節されているのだとか。
確かに、どこに行って食べても、むせ返るような攻撃的なスパイスや辛味などはなく、だいぶんマイルドで食べやすいですよね。
だから日本で食べたインド料理や中国料理が美味しかったからと行って、海外に出たときに同じクオリティのものを期待してしまうと、ぜんっぜん違うものが出てきてびっくりしてしまうのです。
③ 同じものでも、場所が違うと全然別物のようになる
代表的な例としては、【米】や【豆腐】があります。
米も豆腐も、アジアを中心にどこの国でも食べられています。
ところ変われば調理法も変わる【米】
以前お米に関する記事の中でもご紹介しましたが、一口に『米文化』と言っても、その国や地域によってその味も形態も全然違います。
▽関連記事:日本と海外のお米事情▽

以前、日本が深刻なコメ不足になった時に輸入されてきたのがタイ米でしたが、日本人はその正しい炊き方を知らずにパッサパサの激マズに仕上げておきながら、
『タイ米はまずい!』( *`ω´)
と勝手なことを言っていました。
でも!アレは炊き方が間違っていたんですよね。
タイ米はたっぷりの水で『煮て』、あとで余分なお湯を捨てて蒸らすのが正解。
そうしないとクソまずいものに仕上がるんです。
ところ変われば味付け変わる【豆腐】
今でこそ『豆花』がだいぶん日本でもデザートとして浸透してきましたが、要するにアレはふるふる柔らかめの【豆腐】ですよね。
日本でもあのふるふるツルツルのお豆腐を冷奴にして食べたらさぞかし美味しいだろうにと思いますが、アジアのほとんどの国では『デザート』という立場で、あまーいシロップや豆乳をかけて食べるのが常識。
私はどうしても豆腐を甘くすることに抵抗があったので、テーブルに置いてあった醤油をかけてみたら、一緒にいた友人に
『恥ずかしいからやめてくれ!!』
と全力で止められました。場所が変わればその食材に対する『常識』も180度違うものなんですね。
日本人は味の違いに敏感?
日本人にとっては、外国の食べ物ってどうしても『ちょっとした違和感』を感じてしまうもの。
日本にはない食材、日本では嗅いだことのない匂い、日本食とは違う雑な味つけ。
こういったものに、とても敏感に反応したり、ほのかな匂いの違いに『クセ』を感じたりするのは、
実は日本人特有の感覚なのだそうです。
日本人の味覚力は外国人の倍以上
AISSY株式会社が以前、日本人100名と外国人100名を対象に「味覚力調査」を実施したところ、日本人の「旨味」正答率は71%で、外国人の正答率の34%の2倍以上となり、日本人のほうが「味覚力が高い」ということが明らかになった。(みんなのライフハック@DIME /日本人の味覚力は外国人の倍以上だった!より)
実はこんな実験結果も出ているほど、日本人の味覚はとっても敏感だと言うことが証明されているんだそうです。
私は個人的に、日本のチョコレートはけっこう【安くて美味しい】と思っているので、それを外国人の友人にお土産として自慢気に渡したことがあるのですが、
彼らにとってはただの『過剰包装のチョコレート』でしかなかったことにはちょっとした衝撃を受けました。
彼らにとっては、日本のチョコレートと、あの海外の油っぽくて美味しくないチョコレートとの違いがわからないのです。
▽日本人の味覚が世界一のワケについて書かれています▽
日本人の『味覚力』は世界最高峰
では、なぜにそんなにも私たち日本人の味覚は敏感なんでしょう。
それは簡単、
日本人は【旨味】を感じ分ける力がある ( • ̀ω•́ )✧
からです。
日本人は生まれた時から昆布や鰹節などの旨味成分を活かした【出汁】と言う文化の中で育ってきました。
これが外国人との大きな違いです。海外でも最近はグルメ系YouTuberなどの間ではよく『UMAMI』と言うワードが出てくるようになりました。
でも彼らがその『旨味』と言う味覚を認識し始めたのは、ほんの最近のことなのだそうです。
出汁の文化から味覚が研ぎ澄まされてきた日本人。
たしかに外国の食べ物って旨味が少なくて強烈すぎたり淡白すぎたりするので『美味しくない』と感じてしまうことが多いのかもしれません。
まとめ:海外の食べ物が日本で美味しく感じられないワケ
味覚が敏感な日本人。
それでも海外旅行に行った先々で食べる珍しいご当地料理がどれも『美味しい!』と感じるのは事実ですよね。
そしてそれを日本に持ち帰ると、途端に美味しくなくなってしまう。
そのワケはきっと、
- 旅行先での食べ物は、そこの気候、雰囲気、湿度、匂い、高揚感が全て総合されて美味しくなっている。
- 海外で美味しかったものでも、日本で食べる時は他の食べ物と相性が合わない
- 海外のものを日本の調理法でクソまずく作っている
など、いろんな要素が相まって生まれた結果なのだと思います。
海外で食べて美味しいからと言ってピンポイントでその食材だけ持ち帰っても、食べる時の気持ちの温度差すらもその味の良し悪しを変えてしまうのかもしれません。
なんと言っても『その土地のものは、その土地で食べてくる』のが一番美味しい食べ方なのかもしれませんね。
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