7歳のうちの息子に将来の夢を聞いたところ、
- ヒカキンみたいなユーチューバーか、
- ローソンの店員さん
という『超現代っ子的な回答』と『二つの業種間のギャップ』に驚きが止まらない、のりこです。
周知の通り私はホリエモンが大好きで、いつか一緒に飲み会をするのが夢なのですが、そのホリエモンが運営している『ホリエモンチャンネル』という番組に、先日ヒカキンがゲストとして出演していました。
そこでね、ちょっとした衝撃を受けたことがあったんです。
目次
トップユーチューバー【ヒカキン】が世界進出しないワケ
ヒカキンといえばもはや日本で知らない人はいないくらいのトップユーチューバーですよね。
彼は、4つのチャンネルを運営し、そのチャンネル登録者数は550万人以上という、数多いるユーチューバーの中でも圧倒的な視聴者数を誇るレジェンド的な存在。その年収は10億をくだらないということなのですが、
ホリエモンチャンネルでのトークの中で、ホリエモンがこんな感じの質問をしたんです。
ホリエモン風
確かに。日本だけでもとんでもない再生回数を叩き出しているわけですから、それを海外にまで展開したら、さらに彼のマーケットは爆発的に拡大すること間違いなし。
ところが、それに対するヒカキンの答えが、
『いや〜 自分英語できないんで』(*´∀`*)
だったんです。
私ちょっと耳を疑ってしまいましたよ。
え、こんだけ稼いでいて、この分野では天才と言われている人でさえ、『英語ができないから海外進出できない』なんてしょーもないことを言うのかと。
素人の私からみても、
ヒカキンの動画なら英語のサブタイトルつけるだけでさらに伸びるはずなのに!(´⊙ω⊙`)
と勝手に思ってしまいました。
がしかし、その後その件についてよくよく考えてみると、ヒカキンのその発言からいろんなことが見えてきたんです。
ヒカキンに英語学習は必要ない
彼は『英語ができないから』海外進出をしないでいるということだったのですが、
ここで多くの人は、
- 『ほら、やっぱり英語って大切じゃん』とか、
- 『英語ができた方がチャンスの幅が広がった』とか
思うかもしれませんが、
私が思うに、ヒカキンの場合は、おそらくそれでいいんです。
なぜなら、ヒカキンの生み出す価値は、【英語を学習すること】ではない、違うところにあるから。
だって、
- ヒカキンは英語ができなくても、日本国内で十分すぎるほど稼いでいる
- 英語ができたとしても、そもそもヒカキンが動画を創作できていなければ意味がない
- どうしても英語が必要となれば、英語のサブタイトルや通訳くらい、外注できる
からです。
それにしても、どうして多くの日本人は、そんなにも必死になって『英語ができるようになりたい』と思うのでしょうか。
日本人が考える、英語ができることのメリット
日本にいながら躍起になって英語を勉強している人や、自分の子どもに英語を習わせている親の多くは、英語ができるようになったらこんなメリットがあると考えています。
- 仕事えらびに幅が出る
- 旅行先などで取れる情報量が増える(経験値が増える)
- コミュニケーションのスピードが速くなる
- 外国人の友達ができる(日本以外のカルチャーを知ることで視野が広がる)
- かっこいいと思われる、すごい人と思われる
ちなみに私も長年の英語学習経験者なので、この気持ちはよーくわかります。
以前別の記事で、英語学習について書いたことがあるのですが、私の持論は、
英語は独学でも十分に習得可能である
ということ。
▽関連記事:【英語は独学OK】英語学習の心がまえ▽

ただし、私の20年以上に及ぶ国内外での英語学習を以ってしても、シンガポールから帰国して9年たった今は結局『英語とはほぼ無縁』の生活を送っているということも、隠しようのない事実であることもつけ加えなければなりません。
だって、英語学習の肝となるのは、
- 鬼の継続
- アウトプットできる環境
です。そもそも語学というのは日常的に使うからこそ身につくものであって、机上で眺めていてもちっとも上達しないんですよね。
なので、たとえ血の滲むような努力の結果として英語を習得したとしても、現実的に当初考えていた『英語学習のメリット』に結びついているかどうかは疑問なんですよね。
日本で暮らす日本人に、英語学習はほぼ無意味
そんな中でこんな本に出会ってしまったのでご紹介したいと思います。
▽おすすめの本:日本人の9割の英語はいらない▽
これは元マイクロソフト社長の成毛眞さんという人が書いた本なのですが、これがまた日本にあふれる【中途半端な英語学習】をこじらせている人たちの考えを
ばっさり
斬ってくれる本。
読んでいてそれはもう『便秘が解消された』くらいのスッキリ感を覚えました。
著者はこの本の中で、
- 「英語学習業界のカモになってはいけない」とか、
- 「英語ができてもバカはバカ」など、
かなり強めの言葉を使っているのですが、まさにこれこそが本質だと思うんですよね。
今や必要なスキルは外注できる時代
私は以前シンガポールに海外転職をして、7年間現地採用としてシンガポール人にまみれて仕事をしてきたわけですが、そこで目の当たりにしたシンガポール人の働き方は、日本人のそれとは全く違っていてはるかに効率的でした。
▽関連記事:ラクして働いてもめちゃ効率がいいシンガポール人のやり方▽

簡単にいうと、彼らは
- 苦手なことに時間を一切かけず、得意な人にどんどん回す
というスタイルを通すので、
『やったことないけど、なんとかして頑張ってみる』o(^_^)o
なんて姿勢は微塵もありません。そのかわり、それが得意な人にさらっと回してやってもらうので、なんとその仕事の速くて正確なこと。
最初の話に戻ると、英語ができないから世界進出をしていないヒカキンも、その気になれば
英語ができる人にお願いする
という形でスキルを外注することが一番の近道であり、彼の本来の価値を損なわずに済むわけです。
のりこ
日本に住んでいながら英語を必死で学習している人もしかり。
語学はあくまでもツールに過ぎないのですから、本来自分が価値を生み出せるところを見つけてみる方が効率的なのかもしれません。
自分の仕事や世界を広げるために英語が必要なら、英語が得意な人と仲良くなって手伝ってもらえばいい。
その方が、『自分で一から英語を学ぶ』よりはるか速く、正確に事が進むのです。
まとめ
昨今『むやみに』英語学習する人、もしくはさせる人が多いのですが、
何のためにやっているのか
を明確にしなければ、本当にすべては水の泡。
ただただ英語学習業界に儲けさせて終わりになってしまうのです。
見方を変えれば、母国語だけですべてが完結できる国というのはわりと稀で、日本はそんな希少な国の一つなのだそうです。
だったら、めったに使わないものにわざわざお金と時間をかけるよりは、自分の価値はどこにあるのかを見極めた方が良いのでは、と思ってしまうのです。
そして自分が持ち合わせていないスキルは、『外注』することで何倍ものスピードで成果を生み出せるのではないかと思うのです。
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