ついこの間まで夏だったのに、気づいたら世の中すっかり『秋冬ファッション』になっていて驚きが止まらない、のりこです。
四季のある日本では、春夏秋冬それぞれの季節に応じて毎年新しいファッションや流行りものが出回るのが当たり前。
同じ『秋物』でも去年と今年とでは微妙な色味やデザインが違ったりするもんだから、おしゃれに敏感な人は季節が変わるごとに毎回服を買い替えないといけないという、なんとも懐にやさしくない国、ジャパン。
一方私が7年間住んでいたシンガポールは、赤道直下に位置する年中通して『夏』オンリーのトロピカルアイランド。
目次
シンガポール人のファッションってどんな感じ?
基本的に『今年のファッションはこう』というようなステレオタイプが存在せず、各自が『着たいもの』を着ている感じのシンガポール人。
以前シンガポール人の男性と女性それぞれの特徴について書きましたが、彼らの多くは流行やファッションに興味関心も、こだわりもないんです。
のりこ
基本的に日本のように『ファッション誌』なんてものが充実していないので、そもそもお手本になるものが存在しないのも事実。
▽関連記事:シンガポール人の特徴▽


シンガポールファッションの良い点
夏服しか買わなくて良いので、お金がかからない
シンガポールに住んでいて、いつも『最高だな〜』と思っていたことがこれです。なにしろいつも夏なので、重ね着もしないし、コートやジャケットも不要。布の量が少ないから1枚あたりの単価も安いものがほとんど。
雪も降らないのでブーツだって必要ないんです。
男女問わずシンガポール人の足元は八割がたビーチサンダルです。
流行りスタリが激しくないので、しばらく買い替えなくてもOK
日本のように『今年のトレンドカラーはこれ』とか『今年風』とか、いちいち『今年』にこだわってうるさいことを言われないので、ほとんどの人がヨレヨレになるまで同じ服を着続けます。
しかも彼らの休日ファッションに至っては、どれもベーシックの中のベーシック、
肌着にちょっと毛が生えたくらい ヽ(´▽`)/
のものが多いので、同じものを何枚も持っている可能性も。
超一流品から激安品まで、買う場所によって選べる
シンガポールといえば今や押しも押されもせぬ観光大国。
マリーナベイサンズ周辺やオーチャードには世界の超一流ブランドがずらりと軒を並べていて、シンガポールに来たセレブたちはそんなブティックで爆買いもできちゃいます。
その一方で、ブギスのマーケットや郊外のショッピングモールなどでは、アホみたいに安い服がたくさん売っていたりもするので、シンガポール人たちはTPOに合わせて高いもの安いものを選び分けることができます。
シンガポールファッションの悪い点
安かろう悪かろう
日本にもありますよね、いわゆる『安物』と呼ばれる粗悪品。
あまりにも安い服は、そのほとんどが何かしらの問題を抱えているものと相場は決まっています。
- 生地がペラペラ
- 縫製ががたがた
- サイズ感が変
- 穴が空いていたりする
などなど、安い服にはこんな問題がつきもの。
でも実は、日本を離れて海外に暮らす日本人の多くが感じることなのですが、
日本の『安物』は、『安物』であっても質がいい
のです。
『安物』と一言に言っても、日本の場合は去年の売れ残りなど【型ふる】の良品だったりするので、クオリティはダントツに高いですし、また『安物』は『安物』でも、日本で売られているものには『不良品』レベルの悪質なものはないんです。
子ども服は成長とともにすぐに着れなくなってしまうだけあって、できるだけコストを抑えたいもの。
でも現地の安いものは品質や素材感があまりにも酷すぎるのだそうです。
なんか変なワンポイントとかがついている
シンガポールでまともな服を買おうと思うと、意外なところで難航することがあります。
それは、『あ、これがいいかな。』と思って手に取った服には、
不必要なワンポイントや、不必要なリボン、不必要な文字
などがくっついていたりプリントされてたりするんです。
私の7年間のシンガポール生活でも、何度もこの『不必要なワンポイント』のせいで洋服を買うのを断念しました。
日本人観光客が、シンガポールで浮いてしまう理由
そんなシンガポールに住んで、シンガポール人のファッションへの無頓着さにも慣れてきたところで日本人観光客を見かけると、遠くから見てもすぐに『日本人だ』とわかるくらい特徴的すぎて、どこにいても浮いているのがわかります。
具体的にどんな様子かというと、
- ツバ広めの帽子をかぶっている(シンガポール人はほとんど被らない)
- 変な腕ぬきをしている(日焼け対策)
- 日傘をさしている
- 服装が上品すぎる
- 化粧、服装がみんな似ている
どうでしょうか。何か一つでも心当たりがあれば、あなたはシンガポールで浮いていることになります。
シンガポールで浮かないためのマストアイテム
それでは私たち日本人は、シンガポールで悪目立ちしないためにどうしたらよいのでしょうか。
それは簡単、
『服装をもっと簡素化する』
だけです。
せっかくの海外旅行なんだから、気分を変えておニューの洋服を揃えていきたい、という気持ちはわからないでもないです。
でも全身おニューで、いかにも『日本人観光客です』と周りに宣伝して歩くような格好をすると、悪質なタクシー運転手に遠回りされるなどあまり良いことはありません。
そこで私がおすすめする、シンガポールに行っても浮かないファッションアイテムは次の通り。
老若男女、Tシャツ短パン
シンガポールで一番よく見かけるのが、『G短パン』です。現地では『Jean shorts』と呼ばれていますが、要はジーンズの短パンのこと。
短パンとなれば当然脚を出すことになるので、日本では20代前半くらいまでの若い子しか履けないアイテムと言っても過言ではありません。
ところがシンガポールでは、『暑いから』なんでも許されるがごとく、おばちゃん達も普通に短パンで太い生足をさらしています。
このG短パンに関しては先日シンガポールに行った時に
- 短パンの涼しさや
- 組み合わせを選ばず何にでも合わせられる便利さに、
私もついに1枚買ってしまったほどです。
ビーチサンダルかスニーカー
また、日本人観光客が街中で悪目立ちしやすい原因の一つに、『オフィスに行くわけでもないのにヒールのある靴を履いている』ということもあげられます。
シンガポール人も、もちろんハイヒールは持っています。ただそれはオフィス用なのであって、週末などラフな服装でOKな場合は、ほぼほぼみんな素足にビーチサンダルです。
まとめ
今回の記事では、シンガポール人のファッションの特徴と、そんなシンガポールに旅行で行った時に、日本人観光客が悪目立ちしないために持っていた方がよいアイテムをご紹介しました。
とはいえ、旅行先だろうがなんだろうが、本来は、日本人ですもの、普通に『日本人』らしくしていたって別にいいのです。
全然いいんですけど、問題は、現地ですぐに日本人とバレてしまうと、日本人持ち前の丁寧な所作や柔らかな物腰のおかげで、『悪いやつ』に目をつけられやすく、ボラれたりカモられたりしてしまうということなんです。
そんな旅先でのリスクを回避するためにも、現地人と同じように『G短パン』と『ビーチサンダル』を身につけて、シンガポールの街に溶け込んでしまうというのが旅の安全の対策になるのではないでしょうか。
コメントを残す