シンガポールに旅行する人
シンガポールに住んでいた7年間で、いろんなものを食べてきました、のりこです。
シンガポールといえば、中国、マレーシア、インドなどからの移民で成り立っている国。
それぞれの民族がそれぞれの食文化を大切に守って共存してきたので、シンガポールで食べられる料理は、そのバラエティの豊富さがすごいのです。
そんなグルメ大国シンガポールには、超一流の名店や昔ながらのB級屋台グルメのほかに、
日本では見ることも食べることもできない、いわゆる『ゲテモノ』料理
もたくさんあるのです。
現地に住んでみなければなかなか食べる機会のない『ゲテモノ』料理。
特に旅行初心者には、ビジュアルからしてかなりハードなものが多いので、なかなか手を出してみようとは思えないものですよね。
そこで、私がシンガポールで実際に食べてみた『ゲテモノ』料理たちをご紹介しつつ、その特徴や率直な感想をお伝えしたいと思います。
目次
シンガポールの『ゲテモノ』料理、食べても大丈夫?
シンガポールに限らず、旅行で外国を訪れたときって、もちろん現地のいろんなものを食べてみたいという好奇心はあるものの、やっぱり心配になるのが、
- 美味しくなかったらどうしよう
- お腹をこわしたりしないだろうか
というものですよね。
旅行中の親子
こんな心配もあるでしょうが、シンガポールの場合は政府が厳しく衛生面を管理して営業許可を出しているので、他の東南アジアの国とは比較にならないくらい、どこもキレイで安心です。
また日本や韓国と違って食材を『生で』食べることはなく、どれも煮たり焼いたり必ず加熱されているので、我が家の場合は、7歳の子どもでもお腹をこわすことは一度もありませんでした。
シンガポールの『ゲテモノ』料理【初級者編】
亀ゼリー
『亀ゼリー』なんて聞くと、あの亀のどこをどうゼリーにしたんだろう、、とちょっと引いてしまいますが、これは中国や香港、台湾、シンガポールなど、中国系の女性たちが【美容と健康】のために昔から好んで食べているデザートです。
亀の甲羅の裏側のコラーゲンと仙草や天草などを固めた漢方ゼリーで、スイーツとしての意味合いよりは、体調管理のために食べられることの方が多いです。
ゼリー自体の味は、
めちゃくちゃ苦くそのままでは食べにくい ( ゚∀゚)
ので、シロップをかけて食べます。
チキンフィート(鶏の足)
\はい怖い/
この写真を見たら誰でも引きますよね。
でも実際はこのままの姿で出てくることは稀で(たまにスープにこのまま入っていることもありますが)、ほとんどの場合はコラーゲンがプリプリになるまで柔らかく煮たものが甘辛ソースに絡めて出されます。
点心メニューの一つとしてもとてもポピュラーで、その味はとっても美味しいです。(チキンフィートそのものには味はほとんどありません。)
のりこ
ブラックチキンスープ
見た目がね〜。。゚(゚´Д`゚)゚。
違うの、グロいものじゃないんです、ただの黒いチキン。
これはブラックチキンの薬膳スープで、味はめちゃくちゃ美味しいのですが、どうもこの黒い肉のせいでビジュアル的に『怖い』。
でも滋養強壮などにとても良いので、風邪気味だったり疲れが抜けないときにはこのスープが最高です。
シンガポールの『ゲテモノ』料理【中級者編】
マトンスープ(羊肉のスープ)
\これはシンガポールに行ったらぜひ食べてほしい!/
マトンスープは、中国スタイルやマレー、インドスタイルなど、どの民族もそれぞれ独自のスパイスで煮込んで食べている、庶民にとても人気のスープです。(写真は中国スタイル)
見た感じ全然ゲテモノ感はないのですが、このスープはマトン(羊肉)の骨や内臓なども一緒に煮込まれていて、最後に一番でかい骨の『骨髄』を吸い出して食べるのが特徴なんです。

インドスタイル。カレーが美味。
ひつじ
ドランクン・プローン
ドランクン・プローン(Drunken Prawn=酔っ払った海老)は、全然『ゲテモノ』ではありません。
だって海老だもん。
でもシンガポールのドランクン・プローンには2種類あって、
- 生きた海老を、紹興酒を効かせたハーブのスープでさっと茹でてスープごと食べる
- 生きた海老を、蓋つきのボウルに入れて、そこに紹興酒をぶっかけてシェイクし、酔っ払ってフラフラになったところを生きたまま剥いて食べる
というもの。私がおすすめするのは後者の方で、要は生きた海老をお刺身で食べられるので、
絶品 (*⁰▿⁰*)
なんです。
日本人にはなんだったらちょっと『贅沢な食べ方』なこのドランクン・プローンですが、現地ではこの踊り食い的な食べ方は『気持ち悪い』と思われることもあるようです。
シンガポールの『ゲテモノ』料理【上級者編】
ピッグオーガンスープ(豚の内臓スープ)
読んで字のごとく、
『豚のありとあらゆるパーツがみんな入ったスープ』です ヽ(´▽`)/
スープは豚のだしが効いているのかとっても美味。あっさりしているけどご飯との相性抜群。中のお肉たちは小皿で渡されるチリソースにつけて食べます。
で、問題はその中身でして、ホルモンなら日本人にも馴染みがあるのですが、お店によってはそのほかにも、
- 脳ミソ
- ちんこ
- 睾丸
なんかも入っているところもあるようで、その見た目は殺人的にグロテスク。
でも味は最高。
私も脳ミソは食べたことがないのですが、他の二つは全然大丈夫でした o(^o^)o
一度食べると病みつきになりますのでぜひトライしてみてほしい一品です。
カエル粥
私はカエル恐怖症なんです。人生の中で、おそらく一番ダメなものがカエルなんですけど、
食べたことありますよ、シンガポール人が愛してやまない『カエル粥』を。
味は、
美味しいです o(^▽^)o
カエルの肉自体がチキンとそう変わらなくて美味しいというのは有名な話ですよね。
シンガポールでは、濃いめの甘辛煮にしてあるカエルを、お粥と一緒に食べるのが一般的。
こんな感じでとても普通に売られています。
のりこ
番外編:ゲテモノと言われているがそうでもないもの
さて、ここまでいわゆる『ゲテモノ』と呼ばれるものをご紹介してきましたが、日本人がイメージや誰かの情報だけで『食わず嫌い』になりがちなものを紹介しておきたいと思います。
臭豆腐
\私はこれ、大好きです/
台湾の代表的なスナックで、良くも悪くも有名なのがこの臭豆腐ですよね。
シンガポールでも台湾料理の店に行くと売っていますが、人によっては
- 下水の臭いがする
- 腐った魚の臭いがする
などとにかくその臭いが気になるようですが、
そもそも『下水の臭い』だと思って臨むからそうなるのです。
何も知らずに友人から『美味しいから食べてごらん』と言われて食べたのが始まりだった私は、下水の臭いになんて感じられず、今では大好物です。
ドリアン
これは私は世の中のYoutuberに、声を大にして言いたい。
お前らの偏った意見を、大げさに伝えるんじゃない ( *`ω´)
確かに独特な匂いがあって、シンガポール人の中にも好きな人と嫌いな人が分かれるくらいですが、それでもこれはれっきとした食べ物であって『まずい』『臭い』とおもしろ可笑しく騒ぎ立てすぎている感が否めないのです。
ちなみに私はこのドリアンも大好きで、東南アジアに行ったら絶対食べたいものの一つです。
臭豆腐と同様に、あまりにも『まずい』というイメージばかりが先行して、Youtuberなどの大げさな悪ふざけなども相まって日本人がこれらのものを『ゲテモノ』扱いするのは本当に残念なことです。
まとめ
シンガポール『ゲテモノ』料理を色々とご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
どれも味に間違いはなく、現地ではシンガポール人たちが普通に食べている人気の料理ばかりです。
見た目がちょっとアレなものも多いのですが、ここで紹介したものはシンガポールのどこに行っても安心して食べられるものばかり(私が実際によく食べていたものですーカエル以外は)なので、ぜひ旅行でシンガポールを訪れた際にはトライしてみてくださいね。
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シンガポール在住20年以上です。初めてこのブログを見つけてシンガポール関係の記事を読ませていただき、ありがちな表面的な内容ではなく、シンガポールの本当の姿を伝えていると思いました。
さて、ゲテモノに関して私の大好きなTuttle Soupが取り上げられていなかったので、コメントさせていただきます。下の2軒は何度も通っているお気に入りで、日本からの友人を連れていって好評だったところです。女性には若干抵抗がある可能性もありますがもし良ければ次回お試しください。なお、上の方の店には私は未体験ですがワニのメニューもあります。
http://turtlesoup.com.sg/en/very-lucky-turtle-soup/
http://www.tanserseng.com/menu/claypot-turtle-soup/
MDCSさん!!読んでいただきありがとうございます!!20年以上も住んでいらっしゃる大先輩にコメントいただけて嬉しいです。
Turtle Soup〜!!実は試したことがなかったので今度シンガポールに行ったら試してみます♪
貴重な情報ありがとうございました!
のりこ