『海外移住』っていうと、なんとなく響きが人生の一大イベントのような、『日本でのすべてをリセットしてやり直す!』くらいに壮大なもののように感じてしまう人もいるかもしれません。
地球
これまでの人生で、2度ほど海外移住をしました、のりこです。
私の場合は1度目はオーストラリアに、2度目はシンガポールに移住しました。
そんな私の経験から、本記事では以下のような方に向けて、まずは海外移住の基本の「き」である【移住先の国選び】のポイントについてご紹介したいと思います。
- 海外移住はしてみたいけど、一体何から手をつけていいのかわからなくて困っている人
- 移住先の国の候補を絞りたいけれど、どんな基準で選べばいいのかわからない人
- 数ヶ国に候補は絞ったけれど、決定打になるものがなくて決めきれずにいる人
目次
『海外移住』している人にはいろんなタイプがいます
まずはちょっとした基礎知識からご紹介しますと、『海外移住』している人の中にも実は様々な種類があるんです。
- 留学生
- ワーキングホリデー
- 就職・転職・出向
- 起業
- リタイア後
ざっくりこんな感じで、これらの移住者の中には、『その国に骨を埋める覚悟で永住する人』もいれば、『1〜2年で帰国する人』もいます。
のりこ
なので、もし『海外移住』という言葉に圧倒されて、
『自分にはできそうにないな』( ; ; )
なんて思っている人がいたら、実はそんなことは全然ありません。
むしろ正確な情報をたくさん取って、入念な準備さえできれば、海外に移住してそこで暮らしていくのは難しいことではないんです。
移住先の「国選び」の心得
海外に住んでみたい人
海外移住するとなったら、まず最初に決めなければいけないのが、【どの国に行くか】です。
そしてこの国選びは、候補に上がった国をあらゆる角度から検証や比較をして、慎重に行うのがとても大切。
旅行の時とはまったく別の視点でその国を俯瞰せよ
海外に住むということは、旅行などで数日訪れるのとはワケが違います。
旅行のように「その国を楽しむ」とか「非日常を味わう」というコンセプトから、その国が「生活の基盤」になり、そこが「日常」に変わるのです。
旅行で行ったあの場所が素敵だった、あの店が美味しかった、と言っても、住んでしまえばそこに毎日行くわけでもないですし、それが毎日近くにあるようになると、その『特別感』すらも薄れていくことになるのです。
その国を選んだ『理由』はどこに言っても聞かれると思え
どうでもいいことのように思うかもしれませんが、日本でも海外でも、移住前も移住中も移住後も、とにかく会う人会う人、猫も杓子も一様に聞いてくるのが、
『どうしてこの国を選んだの?』
という質問です。初めて会った人には100%聞かれます。
これは私たちが日本に住む外国人に対して、『なぜ日本に住んでいるの?』と興味がわいてしまうのと同じこと。
海外に出れば私たちも「外国人」になるわけなので、みんなが興味を持って聞いてくれます。
本来はコレと言った理由がなくても海外移住はできるのですが、現地では本当にストレスになるくらい聞かれるので、
パパッと答えられる、『その国を選んだ理由』
を自分でも明確にしておくと良いと思います。
「国選び」の際に必ずチェックすべき項目
どんなライフスタイルがいいのか
移住する国を選ぶ上で、どんな生活をしたいのかをきちんと『冷静に』考えておく必要があります。
- 都会暮らしがいいのか
- 田舎ぐらしがいいのか
- 車を持つのか
- 大自然がいいのか
よくやってしまいがちなのが、『現在の生活とは真逆』を選んでしまうということ。
今はなんでも揃う都心部に住んでいるけれど、海外ではのんびり過ごしたいからど田舎にしてみよう (^。^)
というのがよくあるパターンなのですが、もちろんこれできちんと順応して素敵なライフスタイルを送っている人もいますが、あまりにも今と違いすぎる生活基準のところを選んでしまうと、
『”こんなはずじゃなかったのに”症候群』
にかかってしまいます。
どの言語圏に住むのか
それから言語もとても大事ですね。
『語学留学』の場合は「話せない」ことが前提ですので、これから勉強したい言語圏を選んで飛び込んでみてもよいと思います。
ただし、就職や永住するつもりで行くのであれば話がちょっと変わります。その国で仕事をするのであれば、せめて中学生レベルくらいは話せないと辛いものです。
なので国を選ぶ時には、その国で主に何語が話されているのか、他には英語や日本語が生活の中でどれくらい通用するのかも知っておくとよいと思います。
のりこ
気候は自分にあっているか
数日間の旅行なら常夏の国でもリゾート感が増して最高かもしれませんが、その暑さが365日続くということを考えないといけません。また暑い寒いの他にも、
- 台風が多い
- 乾燥している
- 紫外線が多い
- 日が差さない
- 大気汚染が進んでいる
なども、体調管理には非常に重要な要素。その国で長く住むことを前提とするならば、喘息を持っている人や皮膚の弱い人、粘膜や気管の弱い人などはいろんな面でしっかりと調べる必要があります。
その国の政治的・宗教的規制などはないか
個人レベルではあまり影響がないことが多いのですが、時として反日感情の強い国や地域には住みにくいと感じてしまったり、その時の情勢によっては外出を控えた方がいい時も出てきたりします。
アジアに住む日本人
またその国で守られている宗教もよく理解した上で移住することが大切です。
例えば、最近ではマレーシアに移住する人が増えていますが、マレーシアはイスラム教の国。多民族国家でありながらもイスラム教が主体になっているので、彼らのタブーとしていることは外国人といえどもきちんと守るのが礼儀です。
日本からの距離はどれくらいか
私が移住先をシンガポールに決めた理由の一つには、『日本から直行便で7時間くらい』と程よい近さにあることもありました。
もちろん地球上のどこに住んでいたって日本に帰ることは可能ですし、また中には一度海外移住したらそんな頻繁に日本には帰らないという人もいるでしょう。
ただし、ゆくゆく避けては通れない問題も出てきたりします。
それは主に、親のこと。
- 日本にいる親はどうするのか
- 日本にいる親が病気になって介護が必要になったら
まだまだそんな問題とは無関係と思っていても、やはり海外に移住するということは「日本の親に何かがあってもすぐには行ってあげられない」という宿命も背負うことになるのです。
治安はどうか
とくに女性が一人で留学や就職などで海外に渡る場合には、その国の治安レベルも気になるもの。
- 帰宅時間は一人で歩いても安全か
- 居住エリアの風紀は乱れていないか
とはいえ、治安に関しては一概に『この国なら安全♫』とは言えないもの。
治安が良いと言われる国でも、場所や時間によっては一人歩きは危険だったりします。
各国の治安情報については現地在住の人の記事などを参考にするのが一番信頼性が高いと思います。
まとめ
移住先の国を決めるということは、これから始まる新しい生活の舞台となる場所を選ぶということ。
できるだけ自分の希望や気質、体質にあったところを選びたいものですが、やはりそれには
実際に現地に足を運んで、リサーチしてみる
ことをおすすめします。
実際にそこに行ってみないとわからない細かなこと(交通事情や国民性、マナー、衛生状態など)もしっかりと自分の目で確かめてから決めることができるので、より確かな情報と確信が得られると思います。
おそらく第二の故郷となるであろう移住先の国選び。
慎重に、かつ楽しみながら色々と調べた上で、自分にとっての最高の国を見つけてくださいね。
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