高校1年生の時に、『高校生海外研修旅行』なるもので初めてシンガポールを訪れてからと言うもの、私のハートはこのシンガポールという国に鷲掴みにされたまま、25歳で海外転職を決めるまで決して離れることはありませんでした。
そして7年間がっちり地元密着型で暮らし、私にとってシンガポールはすっかり『第二の故郷』となりました。
▽シンガポールの『良いところ』についてはこちらから▽
シンガポールのココが最高!|7年間シンガポール人と暮らした私がしみじみ感じる『シンガポールの良いところ』
本記事はシンガポールの『悪いところ』について紹介する記事ではありますが、誤解のないように言っておきますと、
今も昔も、私はシンガポールが大好きですヽ(´▽`)/
のりこ
がしかし。
いくら大好きなシンガポールとはいえ、7年間も暮らしているとやっぱりちょっと気になるところも出てくるもの。
これから海外に移住したいと思っている人にとっても、あらかじめ【こんなところもあるんだよ】というところを参考にしてもらえると思いますので、
本記事では心を鬼にして、私の愛するシンガポールに対する『ダメ出し』を大放出したいと思います。
- シンガポールに行きたいけれど、どんな短所があるのかを知っておきたい
- シンガポールに住むにあたって気をつけることや準備しておくものがあれば知りたい
目次
シンガポールのここがいやだ!<生活編>
【南国の宿命】ヤモリ・ゴキブリがいる
これはあまり旅行者には関係のない話かもしれませんが、常夏の島シンガポールでは、家の中にヤモリやゴキブリが入って来ることがあります。
しかもそれらの生物と出くわしてしまう確率は、住む場所によって大きく異なります。
私と同じように古いHDB(公営住宅)に住む人は、もうこれは『宿命』と思って腹をくくって共存する方向で考えた方が賢明です。
ちなみにシンガポール人の中にももちろんヤモリやゴキブリが苦手な人もいるのですが、彼らは生まれた時からそういうのが『いて当たり前』なので、見かけても特に騒がず殺さず、サッと外に逃して終わりです。
名称 | 施設タイプ | ヤモ・ゴキ出現率 | 備考 |
コンドミニアム | 私営高級マンション | 🦎 | 建物が比較的新しく綺麗。ヤモ・ゴキ少なめ |
HDB | 公営集合住宅 | 🦎🦎🦎 | 建物が古いところでは出現率さらに倍 |
ショップハウス | 一軒家 | 🦎🦎🦎🦎🦎 | 外と家の区別すらつきにくい。ヤモ・ゴキの天下 |
(↑この表は私の個人的な見解です。笑)
ヤモ・ゴキが苦手な人
トイレの使い方が汚いやつが多い
多民族国家のシンガポールでは、本当にいろんなトイレの使い方をする人がいるんです。公共のトイレでよく遭遇するのは、
- 便座に足跡がついている
- 床にトイレットペーパーが散乱している
- 流してない
- 女性用なのに便座が上がっている
- 床から便座から、水浸し
ざっくりこんな感じでしょうか。
これでも東南アジアの中でシンガポールのトイレはダントツで綺麗な方だと断言できますが、
日本人にとってはちょっと信じられないくらいの汚さです。
なぜこんなにも汚いのかというと、それはシンガポールに住む中国人、マレー人、インド人が、それぞれに違ったトイレの使い方をするということが原因なのです。
民族 | 好きなタイプ | 使い方 | 結末 |
中国系 | 洋式トイレを和式風に使いたい | 便座に靴のまま上がってしゃがむ | 便座に足跡がつく |
マレー系 | 和式、ホース付き | 使用後はホースで洗う | 床が水浸し |
インド系 | 普通に洋式 | 便座が汚れているのでペーパーを便座に乗せてから座る | 床にトイレットペーパーが散乱 |
(↑ 経験に基づく私の個人的な推測です。)
ただしこんな状況に遭遇するのはほぼ一部のホーカーセンターやショッピングセンターなどだけ。
オフィスビルやホテルなどではきちんと清掃されているところが多いので、トイレを探す時に綺麗めなところを探せば大丈夫です。
電車・バスは割り込み上等
シンガポールでは、MRT(地下鉄)もバスも、日本のようにきちんと順番に並んで待つなんてことはしません。
MRTの駅でも、路線バスのバス停でも、人々はふんわりとその近くに立っていて、乗りたいものが来ると急にわらわらと人が集まって来るというシステム。
そこに順番なんてものは存在せず、割り込みを「したり」「されたり」しても、気に留める人はいないんです。
これに慣れるまではどうしても『私の方が先にきて待ってたのに!』とイライラしたものですが、
その後(乗車後)の彼らの態度から、
むしろ、日本人よりマナー良いんじゃね?σ(^_^;)
と思わせられることに。
それは、シンガポール人たちがバスや地下鉄に乗り込んだ車内のこと。彼らは
- なんの躊躇もなくきちんと車内の奥まで詰めてくれますし、
- どんなに混んでいても『優先席』は空けておきますし、
- 子供や年寄り、妊婦には、我先にと席を譲ってくれます。
(あっいけない、シンガポールの『悪いところ』を紹介していたはずがいつの間にか褒めてしまっていました)
シンガポールのここがいやだ!<仕事編>
ここまでは、シンガポールでの生活の中での『悪いところ』をご紹介しましたが、次は「仕事」での様子をお伝えしましょう。
シンガポール人と一緒に仕事をする上で、特にシフト制の職場だと本当に困ってしまうのが、彼らがとても気軽にとる【病欠】通称MC(Medical Certificateの略)です。
「肌荒れ」で病欠
ざっくり説明すると、MCというのはシンガポール政府が認めている【有給の病欠】のことで、
なんと年間14日間も認められています。
有給で休めるとなれば、そこは最大限に利用して休まねば『損』であると考えるシンガポール人、「休みをとること」に後ろめたさなんて1ミリも感じずに、
メール一本でフットワーク軽めに休みます。
中でも私が一番驚いた休む理由が、『肌荒れ』でした。
その他にも、「ストレス」「喉が痛い」「咳が出る」など、本当にちょっとしたことですぐに休むのがシンガポール人なんです。
MCをとる人
▽関連記事:シンガポールのMC(病欠)について▽

私が被ったMC被害をあげたらきりがないのですが、記憶に残っているものには
- 「棚卸しがあるからみんな協力してね」と言っておいた当日スタッフが全員MC(面倒だから)
- 仕事上のことで注意したら翌日から3日間ふてMC
- MC翌日ヘアスタイルとネイルが変更されてた(お前が休んだせいで私は超ロングシフトになったってのによ)
などがあります。
とにかく一つだけ言えることは、シンガポール人を部下に持つと、いつも心のどこかに
『当日MC取るヤツが出るかも知れないから、あまり当てにしないでおこう』
と言う予防線を張ることを覚えるので、なんでも自分の力でやり遂げる力を身につけることができちゃうってことです。
オフィスと外の寒暖差が殺人的
言わずと知れたことですが、シンガポールは赤道直下の国なので、
年中暑いです!ヽ(´▽`)/
しかも、熱帯雨林気候で一日のうちにスコールもあったりするので、湿気もすごいです。
シンガポールに到着した人
しかしその『暑さ』と『湿気』以上に深刻な問題は、
1日のうちに体験する『気温の差』の振り幅の大きさ
なんです。
外は毎日30度超えのうだるような暑さ。でも一歩オフィスの中に入るとそこはもはや秋冬。
最初は『あ〜涼しい!』となって一気に汗も引いて気持ちがいいのですが、そこに8時間くらい座って仕事をしていると、帰る頃には体の芯まで冷え切っていることに気づきます。
▽関連記事:シンガポールのエアコンがいつもキンキンなワケ▽

私はこのエアコン問題で何度体調を崩したことかわかりません。
体温の低い日本人にとってはこの寒すぎるエアコン問題はかなり深刻な健康問題なんです。
でもシンガポール人はこれをまったく『寒い』と感じず、むしろちょっとでも設定温度が上がってたりするとすぐに気づいてまた17度(下限)に下げるくらいなので、改善の余地はありません。
なので私たちがシンガポールに行く際には必ず『厳重な寒さ対策』が必要になりますのでご注意を。
シンガポールのここが嫌だ!まとめ
私が実際に7年間シンガポールに住んでみてわかった、シンガポールの『悪いところ』のすべてをここに出してみました。
ただこれはシンガポールで生活していたり仕事をしていなければ、直接的に被害にあうことはほとんどありませんので、旅行で短期間行かれる方は全く持って心配ご無用です!(寒さ対策は必要)
シンガポールのみならず、どこの国にも必ずその国の「いいところ」と「悪いところ」は存在するもの。
その中でその国に長く住めるかどうかの決め手になるのは、「悪いところ」をどこまで許容できるかにかかっているのではないかな、と思います。
ちなみに私の中で、シンガポールでどうしても最後まで許容不可能だったものは、先述のヤモリ・ゴキブリでした。
それでも念の為もう一度言っておきますが、
私はシンガポールが大好きですヽ(´▽`)/
▽こちらの記事も読まれています▽
シンガポール人彼氏の見つけ方とつき合う前に知っておきたい5つの大切なこと
シンガポールの水道水は飲める?【シンガポールの水事情】下水をリサイクルしてるって本当?
まあ合う合わないというのはありますからね。仕方ないる
でも日本人でシンガポールに永住する人は本当に少ない・・。
私はゴキブリもヤモリも平気ですし、物価の高さもまあBTOやホーカー、車無しという選択肢もあるので気になりません。
私は逆に日本のくだらないTV番組、電線だらけの汚い街並み、物事の決断が
遅くグダグタな政府、ろくでもない若者が多くパチンコのような悪習を未だに解決できない忖度だらけの日本に嫌気がさして、シンガポール国籍を取りました。
今はローカルの旦那と結婚して幸せです。
ここみさんコメントありがとうございます!
シンガポール国籍、素敵ですね!本当に良いところだと私も思っています。
日本にももちろん悪いところもたくさんありますよね、、わかります〜。
ぜひ素敵なシンガポールライフを!