【マーライオンって何】シンガポールの不思議なシンボルマーライオンの全貌と時代に翻弄された過去

シンガポールの国のシンボルと言えばマーライオン。

シンガポールに住んでいた時、マーライオンは私の心の癒しでした。

のりこ

なぜかよくわからないけど、嫌なことがあったり落ち込んだりした時、いつもマーライオンを見に行っていました。早朝の観光客の少ない時間に、ぼんやりと見ているだけで癒されたんです。

誰しも1度や2度くらいは写真や映像などで見たことがあると思いますが、その姿は

『頭がライオンで体が魚』

と言う、よくよく考えるとなんとも奇妙なもの。

実は世界中の様々な国には、『国獣』と呼ばれる、その国を代表・象徴する動物がいます。下記のように、そのほとんどは実在の動物が選ばれているのですが、シンガポールだけちょっと様子が違います。

日本 キジ   中国 パンダ
アメリカ ハゲタカ   インド クジャク
オーストラリア カンガルー   シンガポール マーライオン

(Wikipedia『各国の国獣』より抜粋)

どこの国でも実在する有名な動物を国獣に指定している中、シンガポールだけ『マーライオン』ってちょっとおかしいですよね。

そんな実在しない動物でありながらも、

シンガポールと言えばマーライオン、マーライオンと言えばシンガポール

と言わしめる確固たる地位と市民権を獲得しているのがこの不思議なシンボル、マーライオンなのです。

本記事ではそんなビジュアルからしてもかなり不思議なシンガポールの国のシンボル、マーライオンについて掘り下げて見たいと思います。

この記事はこんな人におすすめ
  • マーライオンって一体なんなのさ?と疑問に思ってしまった
  • シンガポールに行く前にマーライオンのことをもっと知っておきたい
  • マーライオンは本当にガッカリ名所なのか確認したい

マーライオンってどんなもの?何でできている?

今となってはすっかりこの姿を見慣れてしまったので、マーライオンを見ても

『ま、こんなものですよね』

と普通に受け入れてしまうのですが、よく考えてみると、「頭がライオンで体が魚の動物」がもし岸に打ち上げられてたら…と想像するとちょっとした恐怖ですらあります。

泳ぎ方はやっぱり、ラッコ風に後ろに下がるんですかね?σ(^_^;)

マーライオン

水に濡れたたてがみが顔にかかっても、それをかきあげる手を持っていない!!

なんて妄想はさておき、本題に入ります。

マーライオンの素材サイズは?

そんなマーライオンは、すべてコンクリート製サイズは高さ8メートル、重量は70トンの巨大彫刻です。

またシンガポール国内には、観光客を集めるためにわざわざ作ったとしか思えない、『後付け』感満載の大小様々なマーライオンも存在します。

  • セントーサ島の巨大マーライオン:37m
  • マーライオン公園の大元マーライオン:8m
  • ミニマーライオン:2m 

そのほかにも、シンガポール観光局の本店やケーブルカーの発着地点のマウント・フェーバーなど、シンガポールのあちこちに公式、非公式問わず何体ものマーライオンがゴロゴロしています。

マーライオン

マーライオンの著作権はシンガポール観光局が持っていて、グッズなどを勝手に作ることは禁止されています!でもシンガポールにはたくさんの「勝手に作っちゃいました」的な野良マーライオンがたくさんいます。

マーライオンは歴史的建造物?

マーライオンができたのは1972年。なので「歴史的建造物」と呼ばれるほどの歴史は持ち合わせていません。

シンガポールという国そのものが、できてからまだ50年そこそこととても若い国なだけあって、そこにあるもののほとんどが歴史は浅く、全体的に『作り物』感があるのは否めません。

像は、1972年に当時記念物委員会の会員であり、ヴァン・クリーフ水族館の館長でもあったフレイザー・ブルーナーにより設計され、地元の彫刻家のリム・ナン・センによってアンダーソン橋近くの川沿いに作られた。当初は水を常時吹き出しており観光名所であったが、ポンプの故障で水が出なくなり、また近くに橋が架けられ正面から見えなくなった。(Wikipediaより)

最初はシンガポール観光局のロゴマークに使われたイラストが始まりと言われているマーライオン、その後『シンガポールにも観光名所を!』というシンガポール建国の父リー・クワン・ユー元首相の一声で、シンガポール国立大学の副学長やシンガポール観光局の後押しを得て総額165,000ドル(約1500万円)をかけて作られたのだそうです。

▽関連記事:マーライオンの『由来』はこちらに書きました▽

もらうと大迷惑!シンガポールのありがた迷惑なおもしろみやげ5選

昔は『世界3大ガッカリ名所』と言われたマーライオン

この写真は、『世界3大ガッカリ名所』と言われていた1990年頃のマーライオン。

日本がバブルの余韻を残し、シンガポールにも観光に行く人がどんどん増えていた時代。

シンガポールの名物を見に行こう!と蒸し暑いエリザベスウォークをひたすら歩いて見に行ったら、その視線の先に見えてきたものがコレ。

その地味さと遠さ、小ささ、ショボさに愕然 ( ゚∀゚)

微妙な距離アングルでしか見られなかったマーライオン

それもそのはず、当時のマーライオンは、上記写真の通り観光客はすぐ近くまで寄ることもできないし、正面から見ようと思ったらボートに乗るか、向かい側の橋から微妙なアングルで見るしかできなかったのです。

結局一番近い場所に寄ってしまうと、マーライオンはその後ろ姿しか見ることができなかったんです。

メンテナンスが行き届いてなさすぎた、ガッカリマーライオン

しかも当時のマーライオンは、ポンプの不具合のせいで水を吐き吐いている日が少なく、さらにショボさを増していたのです。

のりこ

私は1993年にこの頃のマーライオンを見ているのですが、その時は確かに水も出ていなかったし、しかもマーライオン全体的に薄汚れていて、水が噴き出していた口の下にはオレンジ色の『サビ』がついていました。なんだか見ていて切なくなったのを覚えています。

ほら…口の下が汚い…

もう大丈夫!!現在は年に一度、必ずメンテナンスと補修、清掃が行われています!その期間は1〜3ヶ月とその時に寄って期間はまちまち。その間は足場が組まれてマーライオンは囲いで覆われるので見られなくなりますのでご注意を!

マーライオン

そう、先日私が行ったときも、ちょうど大規模補修の真っ最中だったので、見られませんでした(;ω;) 毎年補修日程が決まるとネットで公開されているようなので、シンガポール旅行に行く際はチェックして行った方が良さそうです。

人生いろいろ、マーライオンもいろいろ

今でこそ毎日観光客がマーライオン公園に集まってその姿を見ようと賑わう観光地となりましたが、実はこのマーライオンも現在の地位に辿りつくまでは『紆余曲折』がありました。

風水的にはシンガポールの最重要アイテムだった、マーライオン

中国人が国民の7割を占めるシンガポールでは、その政治経済、建築など、あらゆる重要な決定事項を風水に頼っています。

1990年代までは『世界3大ガッカリ名所』として悪名高かったマーライオンは、風水マスターの診断で『本来の”ラッキーチャーム”たらしめるパワーを全然発揮できていない』ことがわかり、2002年に現在の位置に移動して来ました。

▽関連記事:シンガポールは風水でできている▽

【シンガポールの風水事情】行くだけで運気爆上がり!国全体がパワースポットと言われる所以とは

もちろんこの移設によってシンガポール経済がV字回復したとは断定できませんが、まったく無関係とはいえないほどタイミングが重なりすぎていますよね。

が落ちたこともあった、マーライオンの不運

私がまだシンガポールに住んでいた2009年2月のこと。

なんとこのマーライオンに雷が落ちると言う事故が発生しました。かわいそうにたてがみと右耳のあたりが崩れてしまったコンクリート製のマーライオン。

周りにあれだけ高層ビルが立ち並ぶというのに、よりによって国のシンボルに穴が開いてしまうというなんとも切ない姿。

頭に穴があいちゃったマーライオン

夕方4時頃の突然の雷雨だったようで、雷が落ちた時にはその破片が飛び散り周りにいた人たちが一斉に逃げたということでした。

進化中!マーライオングッズも喜ばれるものに

世界3大ガッカリ名所だっただけあって、その不思議な生き物マーライオンをモチーフにしたお土産は、いつの時代も『もらって迷惑なお土産』上位にランクインするものばかりでした。

でも最近は、シンガポールの進化とともに、マーライオングッズにも『もらったらちょっと嬉しいかも』というものがちょこちょこと出て来ました。(私の個人的主観です 笑)

マーライオン壁紙ポスター

シンガポールといえばこの夜景がとにかく圧巻。ちょっと前までは『マーライオンペナント』なんて田舎臭いものもありましたが、今は壁紙ポスターが美しい。

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これ、欲しい… 部屋の壁紙が剥がれてしまったところを隠すのにも良さそう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

これまではただ漠然と「そこにあるのが普通」になっていたマーライオン。

一見するとただ奇妙でわけのわからないシンボルですが、実はこの子にもいろんな事情があったんだなぁと思うと、なんだか急に愛着が沸いて来てしまったりするものです。

のりこ

私はもはや他人じゃないような気すらしています笑

シンガポールを訪れる際はこんな歴史的背景や面白エピソードなどを思い出しながら、今日も水を吐き続けるマーライオンを見てみるとまた違った感覚で見えてくるのではないでしょうか。

また、1990年代はあれだけほったらかしにされていたにも関わらず、最近では年に1度しっかりメンテナンスが行われていますので、行ってみたら肝心のマーライオンを見れなかった!!なんてこともあり得ますのでご注意くださいね。

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