暑い国の人が【辛いもの】をよく食べるのはなぜ?アジアの激辛料理にはワケがあった

激辛料理大好き、のりこです。

シンガポールに住んでいた時、現地の辛いものばかりの料理にだいぶん鍛えられたおかげで、最近話題の激辛韓国ラーメン、『ブルダック炒め麺』も何のその!ってくらい、辛さへの耐久性抜群の女に仕上がりました。

そう、シンガポールにいた時、そこで食べられているものは、ほとんどが辛かったんです。

そして考えてみると、東南アジアやインドなど年中通して気温が高く暑い国では特に、ただでさえ暑いのにわざわざさらに暑くなりそうな『辛いもの』ばかりが食べられていることに気づきました。

本記事では、食文化に『辛いもの』が多い国が、どんな経緯でそれらを食べるようになったのか、具体例をあげつつ掘り下げてみたいと思います。

この記事はこんな人におすすめ
  • 何で暑いところでわざわざ汗だくになる辛いものを食べるのか、不思議でならない
  • 暑い国に住む人は感覚がまひしているのではないかと睨んでいる
  • 暑い国で食べられている辛いものにはどんなものがあるのか知りたい

暑い国で辛いものがよく食べられるようになった理由

東南アジアやインド、中南米など、年中通して温暖な気候の国のほとんどで毎日のように食べられている『辛いもの』。彼らの食文化がどんどん辛くなっていったのにはこんな理由があるんです。

塩がない地域での食料の保存(防腐

現代では冷蔵庫や冷凍庫が普及したことにより、肉や魚、野菜など放って置いたらすぐに腐ってしまうものでも長期間の保存が可能になりました。

でもそんな文明の機器が出てくる前、食料の保存は主に『』だったのだそうです。

ただし、国や地域によっては、資源不足や政府による専売や重税のため塩が手に入りにくいところもあって、そんな地域で塩に変わって食品を保存できるものが、唐辛子やコショウなどの香辛料だったというわけ。

なので現在辛いものが食文化に浸透している国や地域は、

「塩」がなかったから止むを得ず香辛料に防腐効果を頼った結果

と言えるのです。

日本人

日本もインドなどと同様に、岩塩鉱の少ない国だったのですが、藩政による地方分権で製塩の独占がされなかったので塩不足は免れ、香辛料に頼る必要はなかったのです。

ちなみに中国の内陸部や韓国など、年中暑いわけじゃないのに辛いものが好まれる文化も、もともとは塩が入手困難だったことによるものなのだそうです。

辛いものによる『発汗効果』で体温を下げる工夫

また暑い国の人たちがわざわざ辛いものを食べるようになった理由の一つには、

汗をかいて体温を下げるため

という目的もあるようです。

外の気温が上がると、人の体温も上昇しがち。そうなると、体内に熱がこもって熱中症になる人だってたくさんいますよね

それをよく知っている暑い国の人たちは、汗をかくことで体内の熱を放出するために香辛料たっぷりの食べ物を好んで食べるようになったのだそうです。

辛いものを食べる人

暑い国に住む人たちは、もうその暑さには慣れているはずですが、日常的に辛いものを食べてこまめに体温調節をしているんですね。

暑い国の人にも辛いものが苦手な人もいる

東南アジアやインドなど、日常的に辛いものを食べている国の人たちって、一体どんな味覚や体質を持っているんだろう、、と不思議に思ったことありませんか?

私がシンガポールに住み始めたばかりの頃、何を食べても辛いものばっかりだし、フードコートに行けば何を頼んでもだいたいお店の人が『Chili?(チリ入れる?)』と聞いてくる。

一体こいつらどんな舌と胃袋してんだ!( *`ω´)

とキレたくなる日もありました。

ところが、シンガポール人の友人ができ始めて気づいたのですが、何でもかんでも辛くして食べたがる味覚音痴な奴らだと思っていた彼らの中にも、『辛いものが食べられない』と言う人がちらほらいるのです。

辛いものが苦手な日本人

たしかに、日本人同士でも辛いものに対する耐久レベルって人それぞれ全然違いますよね。激辛が平気な人もいれば、バーモントカレー甘口でもダメな人もいる。唐辛子の辛さはダメでもワサビの辛さならOKと言う違いもありますよね。

それと同様に、たとえ暑い国で生まれ育ったとしても、『辛いものが苦手』という人がいても何ら不思議ではないようです。その人たちは、

  • 小さい頃にすごく辛いものを食べてつらかったからもう食べたくない
  • 胃腸が弱くてドクターストップ
  • 過度に辛いものを好んで食べていたら、薄毛になってきたからやめた(個人の意見です)

など様々な理由があって食べるのをやめたのだそうです。

暑い国の辛いものって例えばどんなもの?

ここまでは随分ざっくりと『暑い国』とか『辛いもの』とか大きなくくりで話を進めてきましたが、世の中にはどんな辛い食べ物があるのか、具体的に代表的なものをご紹介したいと思います。

のりこ

ここでは7年間シンガポールに暮らしその周辺の東南アジアの国々でいろんなものを食べてきた私の独断で、おすすめの辛いものを選んでみました。

辛いものといえば『発汗作用』抜群のインドのカレー

辛いものの代表と言えばインドのカレーですね。しかもこれは辛いだけでなくいろんな香辛料ががっちり入っているので、食べるだけで吹き出すような汗を体感することができます。

インドカレーの中でも特に辛いのは『南インド』のシャバシャバなスパイスカレーです。

▽関連記事:インドの文化について▽

シンガポールで出会ったインドの文化と暮らし

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辛くて酸っぱくて美味!世界三大スープの一つ、タイのトムヤムクン

タイ料理といえばトムヤムクン。それはもはやタイ料理という括りを突き抜けて『アジアを代表する名物料理』の一つになりましたよね。

トムヤムクンってどんな味?とよく聞かれるのですが、それについての私の見解は、

『日本料理から一番遠い食べ物』ヽ(´▽`)/

です。もちろんそうは感じなかった人もいるでしょうが、私が人生で一番最初に食べたトムヤムクンは、オーストラリア留学中にルームメイトのタイ人ポンちゃんが作ってくれた手作りのものでした。

美味しかったのですが、初めての匂いと、びっくりするくらいの辛さと、謎の酸っぱさに一瞬驚きで白目になったのを覚えています。

その時にこれは『日本から一番遠いもの』だなぁと感じたのです。今では大好きですよ。(^O^)

\タイ人のポンちゃんが使っていたトムヤムの素/

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辛さの種類も豊富!『辣』と『麻』が溢れる中国の火鍋

中国料理が『辛い食べ物』というイメージを持っている人も少なくないようですが、実は全然そんなことありません。

中国は広いので、その地方によって食べられているものが全然違います。ざっくり言うと、中国の中でも辛いものを日常的に食べているのは

  • 四川料理
  • 貴州料理
  • 湖南料理

くらいなもので、他の地方ではそれぞれ独自の食文化が発達していますが、どれもそれほど辛くないんです。

それでも特に上記3県の料理は舌がビリビリ痺れるほど辛いことで有名。辛さの段階としては

四川<貴州<湖南

なのだそうで、湖南料理に関しては【不用意に食べたら口の中が炎上して脳みそが爆発するんじゃないかと思うほど辛い】のだそうです。

また中国料理の『辛さ』には実は2種類あって、

麻(マー)』:花山椒、コショウなどの『痺れる』系の辛さ。

辣(ラー)』:唐辛子などの舌を焼くような後引く辛さ

と違う痛みを感じることができるのです。

その両方を同時に味わえてしまうのが日本でもポピュラーになりつつある『火鍋』です。

ただのしゃぶしゃぶかと思いきや、本場中国で食べる火鍋のスープには、大量の唐辛子と山椒、ラー油がこれでもかというほど使われていて、もはや運ばれてくるだけで目が痛くなるほど刺激的です

\中国人は火鍋が大好き。家でもよく作って食べてます/

\火鍋といえばこの仕切りのついた鍋が便利/

まとめ

いかがでしたでしょうか。

『辛いものを食べる文化』は、暑い国で汗を出して体温調整をするという意味もあるようですが、何よりもそもそもは『』があったかどうかによって香辛料が好まれる文化かそうでないかが分かれた、ということがわかりました。

ちなみに辛いものにはある種の依存性もあるようで、辛いものを食べることによって体は『痛い』という感覚を脳に伝え、それを緩和するために脳が『アドレナリン』や『エンドルフィン』など脳内麻薬と呼ばれる成分を大量に分泌するのだとか。

なので一時的にハイパーテンションになったりして、どんどんやめられなくなっていくというわけです。

そして辛さの成分でもあるカプサイシンは、摂れば摂るほど刺激に対する『痛覚』が鈍くなっていくという特徴もあるようで、どんどんエスカレートしてしまうという危険性もあるそうなので、摂りすぎ、やりすぎには注意が必要ですね。

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