みなさんは大勢の人がいる前でするスピーチやプレゼンは好きですか?
おそらくこんな感じの人が多いのではないでしょうか。
私自身もかつてはコミュ障でアガリ症、しかも赤面恐怖症ですぐに顔が赤くなるタイプの『陰キャラ』だったため、
人前でのスピーチはおろか、クラスの授業でみんなの前で教科書を読むのも死にたくなるほど嫌なことでした。
でも大人になってからは、おめでたい席で挨拶をさせてもらえることや、職場で大切なプレゼンを任せてもらえることって、実はとても光栄なことで、自分の経験値を上げる意味でもとても有意義なことだということに気づいたのです。
そのため何としてでもあがり症を克服して、人前で堂々と話せる人間になりたいと思うようになり、様々な試行錯誤のすえ、最近では人前で話をすることがあってもほとんど緊張することはなくなりました。
そんな経験を踏まえて、本記事ではどんなに大勢の人前であっても緊張せずにちゃんと話せるコツをご紹介したいと思います。
- 極度のアガリ症で少人数の前であってもガチガチに緊張してしまう
- 緊張してしまったら、頭の中が真っ白になってそこから動けない
- 緊張するのがイヤなのでスピーチもプレゼンも避けてきた
目次
人前で話すのが苦手すぎる理由を知ろう
人前で話すときって、たしかに大勢の人がいろんな表情でこっちを見ているのでちょっと怖いですよね。
とはいえ話し手の中には、『めちゃくちゃ緊張する人』もいればその一方で『全然緊張しない人』もいるのが現実です。
その違いって一体何なのでしょうか。
相手目線か、自分目線か
私がアガリ症を克服できた要因のもっとも大きいのが、
『視点』を自分中心から相手中心に変えた
ということです。
というのも、それまでは何をするにも『緊張』を伴う時はいつも、
と、やや自意識過剰なくらいに自分が相手にどう見えているかが気になっていたんです。
でも本当は、意識を向けるべきはその話の内容であって、聞き手に対してアウトプットをしていくわけですから、話し手はむしろ
聞き手が『インプットしたい、聞きたい、時間を使いたい』と思う情報が何なのかをきちんと把握して話すことが大切なのです。
そしてそれをきちんと相手目線で考えて話すことができるようになった時、話し手が緊張するなんてことはほとんどなくなるのです。
人前でも緊張しないで話す4つのコツ
そうは言ってもやっぱり大勢の人の前で話すとなると、心臓はバクバク、体はガチガチ、頭の中は真っ白、目の前はぐらぐら…。そんな状態ではせっかくのスピーチのチャンスも、ただただ憂鬱なものになってしまいますよね。
ではその極意を4つ、ご紹介します。
① 姿勢を正しく保つ、背筋を伸ばす
実は今回たまたまご縁に恵まれて、シリーズ累計60万部越えの『インプット大全』『アウトプット大全』を出版した有名な精神科医、樺沢紫苑先生のセミナーに参加してきました。
多くの学びがあった中で、そこでタイムリーなことにちょうどこの『人前で緊張しないコツ』についてもヒントがありました。
セミナーで樺沢先生が明言していたのが、
姿勢をピシッと良くすることで、確実に緊張がなくなる
というもの。
姿勢を正すことによって活性化される『セロトニン』のおかげで、自律神経のバランスが整い、気持ちが前向きになり幸せを感じやすくなるのだそうです。
会場では実際に席から立ち上がって、「背中を伸ばして、脳天からロープで真上に引っ張られているようにまっすぐ立つ」というのを実践してみたのですが、たしかにそうしていると何となく体がスッキリするのを感じることができました。
② 完璧すぎるほどの準備に時間を使え
人間、極度の緊張に見舞われると本当に頭が真っ白になってしまい、どうすることもできなくなってしまいますよね。
そんな人がするべき物理的な準備は、
『どんなハプニングが起きようとも、そのカンペさえ見ればすべてうまくいく』
と言い切れるほどのカンニング用メモです。
しかもそのメモも、普通に箇条書きにしておくだけでは『緊張で頭が真っ白』の状態の自分には全然役に立たないということを念頭に置いて、
とにかく見やすく、わかりやすく、迷ったらここをひらけば何とかなる、わからなくなったらこれを棒読みすれば何とかなる、と思えるほどのカンペを作成しておくのです。
③ 相手が聞きたいことを話せ
人前で話す時に緊張してしまう人のほとんどは、実は「自分のことしか考えてない」というケースが本当に多いです。
なぜなら、そういう人ってそもそも「自分がどんなメッセージを伝えたいか」よりも、「自分が大勢の人からどう見られているか」の方に気を取られているので、
そのとき相手があなたからどんなことを聞きたがっているか?なんてところまで全然気が回らないのです。
本当の話し上手は、常に『自分が話したいこと』ではなく『相手が聞きたがっていること』を把握した上で話しています。
今はどうしても人前に出ると緊張してしまうという人でも、「相手が聞きたいこと」ときちんと向き合って準備や練習を重ねれば、聞き手はもっと聞きたくなり、ひいてはあなた自身も『もっと話したい』という気持ちになれるというわけです。
④ 徹底的に『冷静』を演じる
どんなに姿勢に気をつけても、どんなに練習しても、それでもやっぱり緊張する時は緊張するもの。
私も話す相手によっては緊張することがあります。
そんな時の最終手段は、もう『緊張していてもそれを見せない、何事もなかったように装う』という女優魂で乗り切るしかありません。
本当はめちゃくちゃ緊張してちびりそうになっていたとしても、それを一切表に出さずにむしろ余裕な表情でやり過ごすのです。
しかも『全然大丈夫ですよ〜』とか『私、緊張しないタイプなんで』なんて強がりもあえて口に出しておくとなお良し。
一見何の意味もなさそうに思えるこの『装う』という行為ですが、実はそれを長く継続することで、
脳が騙されて、本当に緊張しなくなるんです
要するにアファメーションのような感じで、本当はそうじゃなくても、『なりたい自分』になりきったり発言しているだけで、その現実は向こうから近づいてきてくれるのです。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事では、大勢の人前でスピーチやプレゼンをしなければいけないときに極度の緊張状態になってしまう人に向けて、その原因を探りつつ『緊張しないコツ』を4つご紹介しました。
私自身、もともとはコミュ障のアガリ症、赤面恐怖症だったのですが、これらのことを地道に実践してきたことで、今となっては最大500人くらいの規模の会場であれば、ほぼアガることなく平常運転でスピーチできるようになりました。
もちろんその際もオーディエンスに合わせた内容での準備やシミュレーションはイヤというほどしてから臨みます。
せっかくの人前でのスピーチやプレゼンですから、それは自分をアピールする絶好のチャンス。ぜひ本記事を参考にしていただき、たくさんの場数をこなして『緊張しない』体質づくりに役立てていただけたらと思います。
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